2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

48億の妄想 筒井 康隆

48億の妄想 筒井 康隆 40年前ほどにドキドキしながら読んだSFだったけれど今や現実となって世界は私達一人ひとりを監視しているあの時点で予言してくれたと言うことになるが世間は馬耳東風で聞き流してきてしまった末期的な現時点ですらまだ過去の利権と…

本モノと偽モノ  150531

本モノと偽モノ 150531 ホンモノは常に相手に媚びることなく 自然体の自分自身で在り続け 究極の自分という意識を追求し続けることを目的とする ニセモノは常にその場に都合のいい存在に成り済まし 本性を隠して相手を甘い餌と不安恐怖の脅しで マイン…

法と資本主義の次に来るもの 150529

法と資本主義の次に来るもの 150529 資本主義が最も必要としてきたのは 民の納得を得るための道徳と合法という価値観だ 法や道徳は権力に都合のいい約束事で ヤクザやマフィアの掟と同じ 命を担保にとった神とか 数の力で支える武力の後ろ盾で成り立つ…

狩をするエイラ ジーン・アウル 評論社

狩をするエイラ ジーン・アウル 評論社 紀元前35,000〜25,000年のころのヨーロッパが舞台の小説 かなり考古学的時代背景の中での物語なのに 人間関係の辻褄に疑問を感じてしまう 現代社会における道徳観を持ち込んだようなチグハグに戸惑う 狩猟採集時代と農…

浮世絵春画を読む 下 田中白河早川佐伯 中央公論

浮世絵春画を読む 下 田中白河早川佐伯 中央公論 著者からの言葉:早川聞多 春画を単なる江戸のポルノと思ってをられる方は 読み進むうちに目からウロコが落ちる思ひをされることであらう 特殊な世界の特殊な性を描いたものではなく 老若男女を問はず江戸時…

フィフティシェイズオブグレイ上 ジェイムズ 早川

フィフティシェイズオブグレイ上 ジェイムズ 早川 読みだしてすぐに現代的で弾みの付いた文章を感じると同時に主人公の一人であるグレイの若さ故だろうかそれとも作者の無知故だろうか身の程知らずで傲慢な自信と不安に稚拙さを感じたけれども読み進むにつけ…

幸福な関係を目指して 150527

幸福な関係を目指して 150527 損得感に迷い込んだ現実から 一歩先を俯瞰して見れば 不安と不信にまみれた日々の暮らしも 狭い視野の目先の《知識》の問題ではなくなり 視野の広い本質に根ざした《意識》の関係へと 焦点を移していけるだろう ここで現…

ものみの塔ことエホバの証人の再来 150527

ものみの塔ことエホバの証人の再来 150527 先日10人ほどの人が立ち寄り傘を置き忘れていった すぐに追い掛けたが何故か見つからなかった その後電話があって昨日二人連れで受け取りに来た 何かひつこく話しかけてきて個人的なことまで聞きたがる オ…

知識と意識 150527

知識と意識 150527 体験すらない借り物の受け売りを知識という それは名前とかデーターを知る過去にまつわるものであって 五感を伴う中身を知ることではない 体験したからと言ってすぐ意識に意識に昇格する訳でもない 体験を通して今の瞬間に直観を得…

人工物の歴史 150526

人工物の歴史 150526 人間が本格的に《物》を創造しだしたのは 石器時代に始まるのだろう それは集合意識と繋がる 豊穣なる自然への感謝や畏敬の念など インスピレーションの世界から始まったのかもしれない そして生活の道具へと受け継がれてきた 農…

選べる苦しみと喜びの人生 150526

選べる苦しみと喜びの人生 150526 一成るものを求めれば 唯一勝ち残る者による全否定しか在り得ず 不安と苦しみを引きずって争い続けるしかなくなる それに引き換え お互いが対等で自在に存在でき得る多様性を認め合えれば 争わずに無限の信頼と喜びを…

チベットのモーツアルト 中沢新一 せりか書房

チベットのモーツアルト 中沢新一 せりか あちこちに書いた記事をまとめたもので 中でもおもしろく読めたのは《極楽論》 例えばダンテにとって地上が書物の飛散するところならば 地獄は部分を全体と取り違え他物質性の牢獄で束縛の場所 天空は相手との関係性…

要求か感謝 か 150524

要求か感謝 か 150524 無い物ねだりの完璧を求めすぎるがゆえに マイペースを崩して 依存的な生き方を選んでいると 自分の今を満たすことができない 常に外に対して距離感を詰めているので 新たな要求が起こり続けると共に 相手からの距離を必要以上に…

循環運動と片流れ運動 150524

循環運動と片流れ運動 150524 循環には回転運動と往復運動があるけれども 片流れでは呼吸がなく駄々漏れになるか 過呼吸状態となる メビウスの輪は2次元の平面だからこそ 裏表もなく循環運動を可能にし 無限にまんべんなく浸透し尽くすこともできる …

補い合うか競い合うか 150522

補い合うか競い合うか 150522 個性という凸凹を補い合う それが対等で自在な再分配であり 今現在のお互いを知ることで自分を見つけることであり 過不足のない距離で切磋琢磨する調和を愉しむことだ この真逆に対立するのが唯物論であり 力に頼る依存搾…

持って生まれた本質と体験学習 150522

持って生まれた本質と体験学習 150522 宇宙の出現そして地球の誕生以来 生命は大自然の成り立ちである相対性時空間の 存在理由とそこにある本質を背負って産まれてきたわけだし その中でお互いに切磋琢磨しながら成長し 時には欲に目がくらんで墓穴を…

神と仏 150521

神と仏 150521 この世の成り立ちを具象的な比喩を持って 大なり小なり与えた法に依存させて思い込ませ 生命圏における唯物的側面のすべてをお互いに牽制し合って 物理的に管理させようとしているのが イエスの教義を含む一連の一神教が守るべき法であ…

神と仏 150521

神と仏 150521 この世の成り立ちを具象的な比喩を持って 大なり小なり与えた法に依存させて思い込ませ 生命圏における唯物的側面のすべてをお互いに牽制し合って 物理的に管理させようとしているのが イエスの教義を含む一連の一神教が守るべき法であ…

補助金という名の税金の乱用 150520

補助金という名の税金の乱用 150520 民主主義において 税金による補助金というシステムは 企業への融資にほかならず 国民の平等であるべき権利を 法によって勝手に分配し直すということになり 公平に分配されるべき税金を 一部の国民だけを釣り上げる…

河童のクゥと夏休み アニメ DVD 原恵一

河童のクゥと夏休み アニメ DVD 原恵一 風刺とも思える清々しいアニメの物語 江戸で地震に巻き込まれて化石化した河童を ツマヅイて転んだことから出合いが起こり 現在に復帰した河童と少年の家族を巻き込んだお話 嘘の付けない河童と家族となった仲間に対し…

イカの哲学 中沢新一 集英社

イカの哲学 中沢新一 集英社 波多野一郎さんの《イカの哲学》という小論文に出合う 波多野さんは1日違いで生き残って神風特攻隊で 4年間に渡るシベリアへの抑留を息抜き 共産党の洗脳にも妥協せずにスタンホード大学院に留学を求め 哲学科でプラグマティズ…

要求のない文化 150517

要求のない文化 150517 自らを信頼していることは全面的受容と 自分の開放によって可能となる 見えないものに対する不安や心配や疑いから起る 質問や催促や要求は信頼を壊すことになる 信頼の関係に何よりも大切なのはお互いの対等性であり そのために…

大江戸ボランティア事情 石川英輔 田中優子 講談社

大江戸ボランティア事情 石川英輔 田中優子 講談社 無い物ねだりで《言葉や名前》ができる 当たり前に存在している環境に名前は付かない 例えばリサイクルやプライベートやチャリティーや 弁護士や保護司や社会福祉や義務教育や地方分権などは 民間ボランテ…

娯楽と遊び 150514

娯楽と遊び 150514 与えられた受け身の息抜きの場を娯楽という 積極的に暮らしを創造して愉しむことを遊びという 娯楽は奴隷に与える《飴と鞭》の飴の部分である 理不尽に搾取される管理環境のウップンを晴らすために 羽目をはずして傍若無人になるこ…

急がば回れ 150514

急がば回れ 150514 時間に社会的価値観という即物的な物差しを付けると 損得観に追い立てられて忙しくなり プロセスを大事にして愉しむことを損だと判断し 結果だけを求めて視野の狭い選択肢とする その結果依存したりズルしたり怠けたり手抜きをした…

官僚政府と民間政治 150514

官僚政府と民間政治 150514 職業軍人や職業警察の力で裏打ちされた官僚政府と 全員対等な民間によるボランティア政治の違いは 衣食住や金融という物質面を目的として 民間の労働力を手段とするか 同じ物質面を生きるための手段とするかの分かれ道 官僚…

集いと社会の狭間 150514

集いと社会の狭間 150514 選んで出会ったお互いを知り全体観を持ち合う家族や 友人の信頼の間柄に隙間などなく 対等な相手を見失った視野の狭い利己的な利害や 損得の関係などは発生しない 全員がお互いの人柄を偲べる200人前後の村でも 権利の発生…

物質経済と意識の成長 150512

物質経済と意識の成長 150512 人間社会は必要に応じた分配による共生関係から 生産の分業に始まり分配と流通を特化して分離し 相対性の分解へと進み 村の経済を都市の経済へと 膨張させることで意識の成長を抑えて この世を循環する相対関係の シーソ…

視点を過去から一歩なりとも先において 150511

視点を過去から一歩なりとも先において 150511 過去や近くに視点を置くほど全体を見落とし 利己的利害に溺れた自らの不安恐怖に操られ 自滅の堂々巡りに紛れ込んでしまう 逆に焦点を開放にしたきりに緩めてしまうと 全てに立体感を失って距離をつかめ…

勝手連 =ボランティア 150511

勝手連 =ボランティア 150511 自発的に人が集う利害の関わらない集団であり 寄り合いや火消しや岡っ引きや隣組や町内会や 地回りやヤクザや組合のようなもので お上が立ち上げた税金で成り立つ役所とは別物である 今で言うならばボランティアでありNP…