浮世絵春画を読む 下 田中白河早川佐伯 中央公論

浮世絵春画を読む 下 田中白河早川佐伯 中央公論
 
著者からの言葉:早川聞多
春画を単なる江戸のポルノと思ってをられる方は
読み進むうちに目からウロコが落ちる思ひをされることであらう
特殊な世界の特殊な性を描いたものではなく
老若男女を問はず江戸時代の庶民の本音に基づいた
実に様々な男女の性の世界を描いたものである
春画は《笑絵》ともよばれ誰しもに宿る性の欲望を率直に肯定しつつ
性にまつはる喜怒哀楽を笑ひのうちに包みこんでゐる
そこには性の他ビート荒廃に分裂した現代の我々の心をも
なごませる世界が広がつてゐる
 
とある
目次を見ると
春画における覗き 田中優子
春画のなかの鏡 白倉敬彦
春画と地女 早川聞多
春画と遊女 佐伯順子