2015-05-28 浮世絵春画を読む 下 田中白河早川佐伯 中央公論 浮世絵春画を読む 下 田中白河早川佐伯 中央公論 著者からの言葉:早川聞多 春画を単なる江戸のポルノと思ってをられる方は 読み進むうちに目からウロコが落ちる思ひをされることであらう 特殊な世界の特殊な性を描いたものではなく 老若男女を問はず江戸時代の庶民の本音に基づいた 実に様々な男女の性の世界を描いたものである 春画は《笑絵》ともよばれ誰しもに宿る性の欲望を率直に肯定しつつ 性にまつはる喜怒哀楽を笑ひのうちに包みこんでゐる そこには性の他ビート荒廃に分裂した現代の我々の心をも なごませる世界が広がつてゐる とある 目次を見ると 春画における覗き 田中優子 春画のなかの鏡 白倉敬彦 春画と地女 早川聞多 春画と遊女 佐伯順子