◎完璧な民主主義は神の領域 170914

◎完璧な民主主義は神の領域 
170914
 
そこに集う全ての人が調和の意味を悟り
嘘も秘密も法律もない信頼によるお互いの
自由自在と対等性を要とする環境を
実践している関係を
完成された民主主義と呼ぶのだろう
 
それは全員がこの宇宙の真理を悟った
神となることを意味しているのであって
不可能だとも言えるし
常に目的としてのみ存在し得る建前であるとも言えるし
貴族社会のギリシャのように
奴隷制度の上でのみ実験可能となるパラドキシカルな
矛盾を伴う社会であるとも言えそうである
 
だとすれば今後人類がAIとロボットを手に入れた環境で
再現できる貴族社会においてのみ
理想的な民主主義社会を目指して
描いて行くことができるのかもしれない
 
こうしてみると過去と未来に執着する
余剰生産物を求めなかった
今と言う現在の選択を中心とする
狩猟採集社会においてこそ
食物連鎖と棲み分けを受け入れたナチュラルな
個の自律と集う全体の調和を可能にする民主主義が
成り立っていたのかもしれない
 
全ての人が参加して信頼関係にあるということは
搾取する支配者がいない状態でなければならないわけで
掛け引きの道具である言葉を乗り越え
以心伝心たるテレパシーの解放無くして得られない
 
《市民による市民のための市民の政治》を履き違えて
手段でしか無い経済を目的にスリカエている近代社会は
民主主義を建前に競争原理による理不尽な暴力政治で
お互いを痛めつけ合うという愚かな共食いに
知識と知恵を注ぎ込んでいる迷子にほかならない