お上社会の発生 170222
お上社会の発生 170222
家族や地域やグループによる対等な集いは
共通の全体観を持つ者同士による
効率と安全性を確保するための自主的な集まりと
自主的な意識にはまだ間のある人々による
強力なリーダーに依存する群れを二極とするだろう
しかし知識と技術が上がり余剰生産物ができると
公共性を隠れ蓑にした所有欲による縄張り意識が強くなり
依存から更なる搾取と支配の関係を持ち込んで
大きさを競う官僚支配の王政社会を構成するようになる
この時点で芽生えるのが
お手盛りを基本とするお上社会である
例えば農を中心と見せかけた
士農工商という社会的建前を秩序とする王政貴族社会がある
その本音は武力と金力と情報力で
嘘と秘密によって信頼を装い
お母さん羊に化けたオオカミのように
その他大勢の集いをあらぬ不安感で分散させて
一人ひとりから搾取しようとする権力構造である
工業界から起こり商業界へと移行した権力が
市民を操ったフランス革命以来の現在は
民主主義を建前にした嘘と秘密で益々本質を見えにくくした
相変わらずの官僚支配と警察国家に守られて
裏に控える金融組織が実権を握る縄張り帝国でる
つまり古墳時代以降から巧妙に隠されたこの島の本質は
未だにお上天国というわけである
さて直接民主主義を実現できるのは
いよいよ次に来るであろう無血非暴力による意識革命である
一人ひとりが目覚めて自律を目指す瞬間こそが
敵も味方もなくした全ての存在が胸襟を開き合い
信頼感による集いを取り戻したその時である