日本らしさと茶道 クリステンスーラック さいはて社

日本らしさと茶道 クリステンスーラック さいはて社
 
アメリカ人の社会学者が10年間の日本滞在で
裏千家の弟子となり多くの他流はにも接触し
日本語もマスターした研究の結果が
日本人にとってもおもしろい
ナショナリズムとネーションネスとに分けた
観察方法からに分析である
一章の茶を点てるは兎も角として
二章の茶を創るからが読みどころだ
今の出会いの瞬間を点てるはずの茶を
形と言う過去を継承する矛盾を抱える家元制度
三章の茶を営むも家元の商魂を掘り下げて
私達の知らない部分を捉えている
四章の茶を行うは日本らしさの実践と実演
五章の茶室を越えては文化ナショナリズム
人間行動学を目指してネーションネス(国際的)と
ナショナリズムの人間行動学へ
作者が相当の日本語を理解しているということでもあり
英語からの翻訳が日本語になりすぎているのが
逆に気になるところでもある
それにしても
弟子として内側に入り込み噂話に参加しながら
裏話の隠している部分までも暴いてしまうことを
当たり前のように納得しているのだから
学問とは恐ろしいものである