日本人だけが知らない戦争論 苫米地英人 フォレスト出版

日本人だけが知らない戦争論 

苫米地英人 フォレスト出版

 

結果的に題名がイマイチずれていると感じたけれど

読んでみて正解だった

戦争は人間が農耕を始めることによって起きた
所有意識がもたらした全体観の消失と
目先のジレンマに溺れた貪欲故だろうと私は思う

 

戦争の発生は隣に住む者同士での線引を争って
本人同士が奪い合う直接対決だったが
お金が物の価値を代表し
更には目減りしないどころか
自然法則に逆らって人工的に増え続ける
金融という利息システムのウィルスを蔓延させて以来
国際金融組織という第三者が漁夫の利を狙って介入しだした

全ての存在に嘘と脅しで干渉して信頼関係を壊し
対立をそそのかし不安恐怖のタネをバラマキ
対立する双方に別々のニセ情報を流して先手必勝を煽り立て
お為ごかしと見返り付きの資金と情報を双方に提供し
勝っても負けても身ぐるみ剥がれる
勝った方からは利息を取り
負けた方からも追い剥ぎのように利息と賠償金を請求し
火事場泥棒を好き勝手にするという
ボロ儲けをほしいままにしてきた

この本にはイングランド革命で始まる

この種の過程の具体的な実例が満載である
金貸しである銀行家が貨幣の発行権をせしめることで
実利だけを吸い上げる方法を世界中にはびこらせようと
今に至るまでの戦争を企ててきた一部始終の
重要なディテールがここに記されている

 

フランス革命やアメリカの独立戦争南北戦争

ついにはアジアとアフリカを巻き込んだ植民地と二度の世界大戦

原爆と都市の無差別爆撃と言う大量殺害と破壊

その後の押し込み強盗のようなアジアや中東における一方的な侵略

そして今後の時空を超えたサイバー戦争で
何が起こるかというディテールを

読みやすい文章で具体性にオモシロク読ませてくれる