◎抑止力は危険な押し競饅頭 170710

◎抑止力は危険な押し競饅頭 170710
 
水入りの押し相撲の状態を保てば
平和がおとずれると言う詭弁の論法で
出す答えを抑止力という
 
それがどれほど理不尽で危険なことか
例え一時人柱によって小康状態をつくれたとしても
誰かが息をしたり足を滑らしただけの蟻の一穴から
一気に臨界点が崩れてしまう
 
それだけではない
その本音は増税して軍備の利権に
膨大は捨て金を注ぎ込むための口実にすぎない
更には軍産官学複合体の果てしない
利権構造の肥大化を意図的にもたらし
巨大化した公的組織は主権者であるはずの市民を
雇用という形で飲み込み
格差と差別による目先の人参で欲を植え付け
お互いに駆け引きさせて漁夫の利を得るために
不安恐怖で身動きできない対立と戦争の
迷路に落とし込むのである
 
破壊のための武器を生産し続けるために
古くなった武器を消化しなければならず
武器の威力を確かめる快楽も含めて
誰かを犠牲に晒し戦争を誘発しなければ
ならないという利息のジレンマも抱えている
 
軍産官学複合体と言うのは
まるで地回りの見得を切るヤクザを抱えているような
あるいは公的なお手盛りの悪魔に捧げる生贄を
求めるのである
 
こうした暴力に対する圧倒的な力は
より強い暴力に頼ることでなく意識の高い精神力である
信頼関係を生み出す広い視野による解放された判断と
自律を目指す勇気であることに気付きさえできれば
お互いを見通し丸腰で握手できるのである