存在と非存在 191004
秋だな〜 191004
出合い 190922
誰が星の王子さまを殺したのか 安冨歩 明石書店
誰が星の王子さまを殺したのか 安冨歩 明石書店
モラルハラスメントの罠
モラハラとは
倫理観や道徳に反する嫌がらせでありイジメである
倫理観も道徳も社会的な価値観として誕生と同時に
植え付けられ勝ちな怖い洗脳である
生まれながらに持つ自分成の倫理観を
育てられる環境を作るにはお互いを侵さずに
可能な限りの全体を俯瞰する意識を持たなければならない
星の王子さまは
十代の頃表紙の可愛い絵に誘われて読み出したものの
途中でどうにも耐えかね放り出した本なのだけれど
こんな本に出合うことで再認識する機会を得た
ありがたいことに
これは強い忍耐力と冷静な分析力による得難い本である
出合えたことに感謝するしかない
作者のテグジュペリ自身も
無意識が手伝っての物語なのだろう
だからこそ誰もがこの奥深い内容を
常識的な愛だの情だのに振り回されて
客観的に深読みできず脇道に迷い込んで来たのだろう
今度こそ
子供向けに書かれた恐ろしい大人の歪んだ物欲の世界を
客観的に最後まで読み通せるかもしれない
そうすれば誰もが陥っている
モラルハラスメントの所有と言う洗脳から目覚めて
お互いに自由自在で対等な調和を目指す関係を
見つけ出せそうな気がして
諦めかけていた希望すら湧いてくる気がする
キリンの子 歌集 鳥居 角川
キリンの子 歌集 鳥居 角川
母と二人で暮らす厳しい環境の中で
小学校5年の時家に変える母親が服毒自殺をしていた
そこからは施設の孤独な人生で過酷なイジメにあい
ホームレスも経験し八百屋で働く中で
新聞が友達となり短歌と出合う
あおぞらが、妙に、乾いて、紫陽花が、路に、あざやか なんで死んだの
と詠んだ
お月さますこし食べたいという母と三日月の夜の坂みちのぼる
鳩たちへ配って遊ぶ出掛けぎわ母が持たせてくれたクッキー
ほんとうに楽しみだった誕生日 砂糖のように家はくずれた
壊されてから知る 私を抱く母をしずかに家が抱いていたこと
オレンジの皮に塗られた農薬のような言葉をひとつ飲みこむ
墓参に供えるものがないからとあなたが好きな黄色を着ていく
空しかない校舎の屋上ただよいて私の生きる意味わからず
エレベーターに20分ほど乗っていた居場所がなくてスーツにまみれ
透明なシートは母の顔覆い涙の粒をぼとぼと弾く
読み返しているうちに胃液が込み上げてきそうになってたじろぐ