誰が星の王子さまを殺したのか 安冨歩 明石書店

誰が星の王子さまを殺したのか 安冨歩 明石書店
モラルハラスメントの罠

モラハラとは
倫理観や道徳に反する嫌がらせでありイジメである
倫理観も道徳も社会的な価値観として誕生と同時に
植え付けられ勝ちな怖い洗脳である
生まれながらに持つ自分成の倫理観を
育てられる環境を作るにはお互いを侵さずに
可能な限りの全体を俯瞰する意識を持たなければならない

星の王子さま
十代の頃表紙の可愛い絵に誘われて読み出したものの
途中でどうにも耐えかね放り出した本なのだけれど
こんな本に出合うことで再認識する機会を得た

ありがたいことに
これは強い忍耐力と冷静な分析力による得難い本である
出合えたことに感謝するしかない

作者のテグジュペリ自身も
無意識が手伝っての物語なのだろう
だからこそ誰もがこの奥深い内容を
常識的な愛だの情だのに振り回されて
客観的に深読みできず脇道に迷い込んで来たのだろう

今度こそ
子供向けに書かれた恐ろしい大人の歪んだ物欲の世界を
客観的に最後まで読み通せるかもしれない
そうすれば誰もが陥っている
モラルハラスメントの所有と言う洗脳から目覚めて
お互いに自由自在で対等な調和を目指す関係を
見つけ出せそうな気がして
諦めかけていた希望すら湧いてくる気がする