存在と非存在 191004
存在と非存在 191004
誰かにとって何かが事実ならば絶対の存在となる
すべての存在は絶対である
親離れするまでの子と親は
一心同体であって絶対であるが
親が子に対して絶対の存在となると
分離した所有物となり
絶対である子の存在を否定してしまう
もしも中指が怪我をすれば
他の指が補い全体性を発揮するだろう
人々が集う家族や社会も同じである
実在する個々は
親という抽象的な非存在の思いを通して成り立つ社会で
それぞれが無意識に補い合う全体性を発揮するのである
支配とか搾取という依存心は理不尽な分離感に溺れて
お互いの関係をも非存在としてしまう自爆行為なのだ