言葉の過去性 200511

言葉の過去性 200511
 
歴史や小説や夢や学問を語る
言葉による表現は相対界に生きる
作者の何らかの都合による憶測と捏造で作り出された
一面的なものに過ぎない
中には自己欺瞞による明らかな嘘で美化されたり
貶められた表現も少なくない
 
言葉や文字は具象性による物的な道具であり
表現手段であるから
精神的な今という全体を含む一成る表現に適していない
 
たとえ未来を語るものだとしても
過去に基づくものでしかなく
今という限りない瞬間を語り尽くすことはできない