経世済民 171204

経世済民 171204
 
《世を経(おさめ)民を済(すくう)》
忘れていたこの言葉を最近立て続けに見かける
ということはこうした内容に個人的に飢えているから
目に付いているだけなのか
社会全体が経済を目的に据えた競争原理の飽和状態から
逃れるために雪崩を起こそうとしているからなのだろうか
 
経済は人間の生存を支えるボランティア精神による手段であり
地産地消をモットーとし
その個々の目的である表現活動と集いとしての文化は
グローバルに交流して切磋琢磨することで
体験から得る知識を咀嚼して得る具象性をベースとした
意識を深く広く育てることである
 
それが過去の即物的知識をベースとする利権獲得を目的とする
競争原理に呑み込まれた市場原理経済に血道を上げて来たのが
有史以来の体験である
この数千年の時を費やしてきた共食いの関係から
抜け出す山場と遭遇できるチャンスなのかもしれないけれど
いずれにしても分水嶺で目にする大変動の雪崩に
巻き込まれた瞬間から翻弄されて我を見失うか
乗り切れるかの一世一代の冒険に踏み出す勇気と選択眼を
養えてきたかどうかの分かれ道である