サピエンス全史下 ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社

サピエンス全史 単行本 (上)(下)セット

サピエンス全史下 
ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社

かなり期待を持って読み始めたが
評判程の内容ではない
確かに響くものはあるのだけれど
目からウロコと惹きつけるものはほとんどない
読み進むほどに文体もダラダラとしつこいし
具象的な説明が多い上に浅はかな間違いもある
例えば第二次世界大戦における
原爆投下の問題などは時代錯誤であり
トルーマン当時のプロパガンダに飲み込まれた
あまりにも無知な内容だと言えるだろう
更にブッダやイエス孔子ムハンマドなどが
貧困や疫病や戦争を回避できなかったと評価するが
依存から自律を目指して乗り越えるのはブッダでもイエスでもなく
学ぶべき私達自身であることを忘れてはいけないと思う
苫米地さんの「般若心経」などは
はるかに面白く読め
多くの人にとって目からウロコだろう
この本の内容も整理すれば
半分以下に凝縮された面白い本にできただろうと思う
多分翻訳の問題もあるのだろうから
私自身が原文で読む力が無いことを残念に思う