■

環境考古学への招待―発掘からわかる食・トイレ・戦争 (岩波新書)
- 作者: 松井章
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/01/20
- メディア: 新書
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
環境考古学への招待 松井章 岩波新書
考古学といえば宝探しの延長であり
遥か有史以前からの貝塚や墓などの遺跡を発掘して
当時の人間がどんな暮らし方をしていたかと
掘り出した証拠となる人工遺物を分析しながら
推測することだったけれど
最近では環境全体と絡めた状態を含め
あらゆる分野の学問を巻き込んだ総合的な研究となり
そこには土壌に紛れ込んでいる種子や花粉や寄生虫などの
自然異物からイメージを広げて見通すことも
大事な情報だとしてより視野の広い学問へと成長してきた
棲み分けと食物連鎖による集いや社会形態
あるいは
縄張りによる所有意識や弱肉強食と言う対立関係による
差別やイジメや戦争
はては専門畑に分化する縦の学問体系と共に
選民意識を生み出す宗教観などへと広がる総合性によって
横につながる形を生み出して生きた