自尊心 170810
 
自分自身と対話のできる状態が
現実を活きていることの証かもしれない
自分に恥じる勇気を捨ててしまうまでは
嘘をつかずに暮らせるということだ
 
人間はあらゆる生命体の中で全体観から
分離した知恵を創作する知識の量を
飛躍させて以来物質界を支配し占拠してきた
 
その反作用に無意識ながらも怯え
その不安恐怖に追い立てられて
有史以来嘘に嘘を積み重ねてきた
 
人生の旅を登りつめても
過去に執着する欲だけが残り
達観できないまま命の分水嶺を越え
下り坂に入る時なにを選択するかによって
自尊心を解放できるかできないかの瀬戸際で
長い眠りに入る死に方が決まる