言葉の発生前後 170301

言葉の発生前後 170301
 
宛行扶持ながら抽象的な意識の世界から
具象的な物理に特化した世界へと
人間の知識欲は所有欲を伴って
有史以来の狭い関係の中にのめり込んで来た

その過程で言語や文字が開発され
権利とディテールにこだわる文明社会が発展した
同時にその分意識による全体観はうとまれ
集う母性性社会から対立の男社会の権利システムへと
余剰生産物の発生と共に契約という建前制度の
お互いを縛り合う関係で歪みながらも成長して来た

それは信頼関係ではなくなり法秩序による
警察権を持った官僚支配へと進展して来た
その根底には余剰生産物を独り占めすることで
再分配の原則を嘘と秘密でごまかして
依存を決め込み権利を守るために
搾取と支配の縄張り体制を
騙しだまし作り上げて来た

言語と文字は物質的部分感を発達させて
集合的意識という全体観をしぼませて来た

しかしこの搾取も
地球上の全てを取り尽くしてしまう現在
次の飛躍へと踏み出さなければならない
有史以来となる今回の人間から真人への脱皮は
依存を卒業すべく自主的に
自律を目指すという意識転換をもって
大自然の法則に復帰し
調和による信頼の関係を取り戻すことになる