2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

◎空と無の間 170408

◎空と無の間 170408 混沌なる無限に有限性を吹き込んで この世のパラドックスを生み出し 空という相対的時空間を創造した初動の力は どこから発生したのか? ここが左脳による証明不可能な最後の問題で ブッダの如く一成る真理を悟ること以外に 理解不…

星モグラサンジの伝説 岡田淳 理論社

星モグラサンジの伝説 岡田淳 理論社 この作品は 産経児童出版文化賞推薦という タイトルをもらったらしい 「このタイトルって食べられるの?」 「形がないから食べられない」 「でも人間社会では食べられる保証がついているらしい」 ほかにもノーベル賞とか…

タケミカヅチの正体 藤井耕一郎 河出書房出版社

タケミカヅチの正体 藤井耕一郎 河出書房出版社 オミ姓氏族対ムラジ姓氏族 オオクニヌシの国譲りは 明治維新と似ているように思える どう読み解いても黒船の如き脅しであって 維新で言えば坂本龍馬とグラバーから始まり 天照大御神やタケミカヅチやフツヌシ…

あかりの木の魔法 岡田淳 理論社 こそあどの森の物語9 捨てられたのか不慮の事故なのか いずれにしても 8才で記憶をなくして孤児となった人のお話 生きたカワウソで腹話術をする傍ら 湖の怪獣を研究する素人学者が今回の主人公 たまたまこそあどの水の精と…

ぬまばあさんのうた 岡田淳 理論社 こそあどの森の物語8 水の精と石読みのお話 石が環境を記憶しているという言い伝えで それぞれの石の個性にもよるのだけれども 邪心にない状態の子供だけが そんな石を手に取った瞬間に その記憶をそっくり読み取れるのだ…

空想家と作業師 170407

空想家と作業師 170407 ご利益を目当てにした芸と術による創作活動と 空想を素直に形で現す創作は 社会的忖度を持ち込んだ小説と ロマンあふれる夢物語の違い イラストやポスターと 衝動的に湧き出すひらめきを描き出したモノとの違い 目先の具体的な…

だれかののぞむもの 岡田淳 理論社

だれかののぞむもの 岡田淳 理論社 こそあどの森の物種7 フーと言うなの仮想動物の物語 成り済ましによって 出合った相手の思いを叶えたいという 過剰な母性性を持った動物らしい このフーと呼ばれている動物は 過剰さによって自分にも相手にも 依存心をも…

茶道と中国文化 関根宗中 淡交社

茶道と中国文化 関根宗中 淡交社 中国におけるお茶を語るのかと手にとって見たが まるで見当違いでした 知識によるウンチクのオンパレードで 創造する茶の心などどこ吹く風でお呼びでない 茶道は総合芸術で 西洋的な芸術の概念を超えた 東洋的な芸の意味を併…

本音と本心の間 170406

本音と本心の間 170406 所有と解放 物欲と満足 部分と全体 過去と未来 結果と過程 滞留と流れ 有限と無限 具象と抽象 知識と意識 先の見えない目先の小さな欲と 広くを俯瞰して咀嚼し 相手を視野に入れた大きな欲は 奪い合う競争原理に走るか 補い合う…

相手あっての物種 170406

相手あっての物種 170406 チグハグとなる選択はあるけれど 正しい答えなんてこの世にない すべてはお互いの関係で動く 盗みが救いとなることもあるし 親切が仇となることもある 関係者すべての納得があれば良し 自業自得もいずれ反面教師ともなる 小さ…

はじまりの樹の神話 岡田淳 理論社

はじまりの樹の神話 岡田淳 理論社 こそあどの森の物語6 壮大なロマンあふれる創世記から現代への物語 縄文のような自然の中の一員として暮らす 純朴な狩猟採集時代から 知識という悪魔の所有意識と 天使の補い合う解放意識との両面を相対させることで 物質…

ミュージカルスパイス 岡田淳 理論社

ミュージカルスパイス 岡田淳 理論社 こそあどの森の物語5 めったの実を付けないカタカズラ 一ヶ月しか効力のないミュージカルスパイス効果 だからこそ出合えれば素晴らしいお祭りになる この実はコーヒのように香りで 食べた人も飲んだ人も音楽と光りに包…

◎五分五分 170403

◎五分五分 170403 悟りとはこの摩擦界のすべての結果が プロセスの踊り場だと理解する瞬間の状態であり 清濁併せ呑む愛であり五分五分の冒険の中にある 人間界に愛や信頼がそこなわれたのは 強欲に目がくらんで嘘と秘密で成立つ競争原理に走り 切磋琢…

世界はそもそもデタラメである

世界はそもそもデタラメである 宮台真司 メディアファクトリー 読み出しは面白かった 40~50ページ読んだ頃には退屈しだした ただただコナレていない文のしつこさを感じだした アタマが悪いのだろうか言葉が一本調子で傲慢だ そもそもヤラセばかりの映画…

アメリカは日本の原子力政策をどうみているか 鈴木達治郎 岩波

アメリカは日本の原子力政策をどうみているか 鈴木達治郎 岩波 生命の目的を物質的な富とを相対的に増やすことだと 取り違えている現代社会は 本来手段でしかない経済効果を目的に据え 競争原理を追求している結果として飽くなき戦争ごっこを 市民に強いてい…

ユメミザクラの木の下で 岡田淳 理論社

ユメミザクラの木の下で 岡田淳 理論社 こそあどの森の物語4 童話というよりも大人の散文詩 寂しくはかなく暗くそっと心に秘めておきたいような 少し古いタイプの物語 それにしても家族のように こんなに気を許し合える地域社会が現在の地球上に 是非とも必…

森のなかの海賊船 岡田淳

森のなかの海賊船 岡田淳こそあどの森3 物欲に歪んだ社会の理不尽で複雑な関係の中で少し悲しいけれど美しくもある物語 海賊船と言われている宝物を探し続けて旅をしている船大工で笛吹の祖先はこの幽霊船を作った一人だったと同時に船乗りの道化の一人でも…

まよなかの魔女の秘密 岡田淳 理論社

まよなかの魔女の秘密 岡田淳 理論社 こそあどの森の物語2 この森でもなければ その森でもない あの森でもなければ どの森でもない この頭文字を並べて 《こそあど》の森と名付けたらしい 呼びにくい名前だね このシリーズはミステリーもどきのストーリーで…