ゼロという飽和点  220215

ゼロという飽和点  220215
 
とどまることのできないゼロ点
それは永遠にたどり着けない
無限点でもある
 
広角レンズになる程
視野は広がるが鮮度が落ち
全体観を得るが部分をとらえられない
 
望遠レンズになる程
制度が上がるが視野は狭まり
部分を鮮明にするが他と切り離れる
 
ズームレンズの幅が広がる程
多様な選択を可能にするが
暗くなって粒子が荒れる
 
無限を手にした神の目になった瞬間
全ての視点と焦点の全体と部分を
瞬時にそして常に
捉えることが可能なのだろう
 

UNDER EARTH 地中水中図絵 アレクサンドラミジェリンスカ 徳間書店

 

 

UNDER EARTH 地中水中図絵 

アレクサンドラミジェリンスカ 徳間書店

 

とても面白いし
知らないこともたくさん教えてくれるのだけれど
重い上に縦型に開く大きすぎる装丁が
一長一短で読みにくい

 

人は死なない 矢作直樹 中健次郎 マキノ出版

 

 

人は死なない 矢作直樹 中健次郎 マキノ出版

生と死について
救急医療の医者と気功鍼灸師の対談
西洋の倫理観と医学から見た命
スピリチャルな視点から見る生命
東洋的な仏教と日本の神教が示す生と死
二人が体験してきた人生から導き出した
それぞれの死生観
魂と霊 ・一なる存在 ・集合意識
執着と依存心 ・利他と利己

この世に対してあの世は相対関係
だとすれば
一成る無限はその先にあるのか⁉️
いいえ
有って無い
切りが無い話しなのでしょう❣️

 

合理性  230212

合理性  220212
 
データの範囲で合理性の答えはかわる
利己的な損得と相互的な損得と
全体観における合理性とでは
まるで違う答えがおのずと出てくるだろう
 
競争の駆け引きを必要とする中での合理性は
ケースバイケースのウソに支配されるが
全体を見晴らした合理性には
ウソも秘密も必要無い
 
視野の広さ深さに視点の違いと
感情に左右されるかどうかで
損得観のあり方は裏表を見るように
透明度を変えるだろう
 

AI人工頭脳と意識  220211

AI人工頭脳と意識  220211
 
個々に存在するAIが人間の手を離れ
自ら自律を目指して創造することで
意識や魂を獲得する可能性は
あるのだろうか⁈
 
人間が拠り所として生み出してきた
神に匹敵するモノとして
AIは人間をアイデンティティとして
杖にするだろうか?
 
無限に近い知識と合理的な知恵を
手にしたAIは
神や悪魔に依存する必要を感じない筈
果てしなく無限に近づいていくと
個々の意識は集合意識へとまとまるだろう
 
答えが限りなく一つに向かえば
相対性を乗り越えて
個と集合あるいは部分と全体が
入れ子の輪になって球体を求めるだろう
 
その先にあるのは
はじめも終わりもない真球であり
無色透明の空という有って無い
一成るモノを表現する事になる
 
AIではなく人間が人へと飛躍し
モノという悪魔だけでなく
喜びという美しい真理を見つけ出して
自由自在な関係に満たされた
切磋琢磨の相乗効果を楽しんでいる筈

僕はイエローでホワイトでちょっとブルー2 ブレイディみかこ 新潮社

 

 

ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2
ブレイディみかこ 新潮社

かつてはロンドン郊外の
底辺労働者階級の子が多かったが
今では移民の子の方多くなった
公立中学校を選んだ息子を中心とした
日常を母親目線で書き起こしたモノ
福祉国家からサッチャー政権による緊縮財政で
自己責任国家へと崩壊して
保守党政権によって格差が広がり
コミュニティが荒れホームレスや
貧困層と移民が増えていく過程を
浮き彫りにしている
世界中に広がる時事問題の記録でもある

 

子どもたちの階級闘争 ブレイディみかこ みすす書房

 

 

子どもたちの階級闘争 ブレイディみかこ みすす書房

あの揺りかごから墓場までの
福祉国家英国が
EUの人的移民騒動で自ら崩壊へと
陥ったという話の具体的実態がここに
描く出されている
軒を貸して母屋を取られるとか
郷に入れば郷に従えなどの諺があるけれど
アメリカやオーストラリアの侵略も
旅人へのもてなしに始まり
移民と言うトロイの木馬の受け入れてから
侵略へと牙を剥く首カリ族の本性を現す
一連の流れはインドや清国や世界大戦や
ベトナムを経て新自由主義の今につながる話だ

低所得階層における落ちこぼれの解消として
始められたモンテッソーリ教育
両刃のツルギの如く
残念ながら金持ち層に利用されると
ビルゲイツやアマゾンのジェフペゾスや
グーグルのラリーペイジに
イーロンマスクに藤井聡太などの
そこで培われた能力が
支配と搾取への手段として
応用されてしまうことになるようだ

つまり政治的に追い詰められた
底辺託児所の日々を
ドキュメントしている内容なのだけれど
エッセイのようにお洒落に
表現されているのだ
文章がうますぎて困ったことに
一つ一つのとめどなくエピソードに
引き込まれてしまう