子どもたちの階級闘争 ブレイディみかこ みすす書房

 

 

子どもたちの階級闘争 ブレイディみかこ みすす書房

あの揺りかごから墓場までの
福祉国家英国が
EUの人的移民騒動で自ら崩壊へと
陥ったという話の具体的実態がここに
描く出されている
軒を貸して母屋を取られるとか
郷に入れば郷に従えなどの諺があるけれど
アメリカやオーストラリアの侵略も
旅人へのもてなしに始まり
移民と言うトロイの木馬の受け入れてから
侵略へと牙を剥く首カリ族の本性を現す
一連の流れはインドや清国や世界大戦や
ベトナムを経て新自由主義の今につながる話だ

低所得階層における落ちこぼれの解消として
始められたモンテッソーリ教育
両刃のツルギの如く
残念ながら金持ち層に利用されると
ビルゲイツやアマゾンのジェフペゾスや
グーグルのラリーペイジに
イーロンマスクに藤井聡太などの
そこで培われた能力が
支配と搾取への手段として
応用されてしまうことになるようだ

つまり政治的に追い詰められた
底辺託児所の日々を
ドキュメントしている内容なのだけれど
エッセイのようにお洒落に
表現されているのだ
文章がうますぎて困ったことに
一つ一つのとめどなくエピソードに
引き込まれてしまう