フェリックスの手紙〈7〉世界の子どもに会いにいく アネッテランゲル ブロンズ新社

フェリックスの手紙〈7〉世界の子どもに会いにいく

アネッテランゲル ブロンズ新社

 

大事なヌイグルミがヨットから落ちてからの

放浪の旅を通して多様な世界を紹介していく

とても楽しい本だけれども

残念なことにユダヤ教という一つだけを持ち込んだのは間違いだ

イスラエルで迫害にあいユダヤ教の信仰を禁止された時

内緒で子供に伝えるための手段として

トライデルという賭博あそびに法の教えを隠しこんだのだという


ギャンブルは民主主義を建前とする現在の国々でも金融という形で

合法化されて生きるための手段でしかない経済を利用して

民衆を国家という縄張りに閉じ込め依存支配する道具にしている

力尽くで支配する理不尽な法治国家も民主主義の本質と

真っ向から反するにも関わらず国連を始め世界中で警察力によって

全面的に人々を縛り付けている

人民による人民のための社会を主張しながら

その実法における通貨の発行権を独占し

主権者たる筈の市民を奴隷としているのは

法の発行権も抑えている陰の主権者である

 

この子供のための絵本がドイツで生まれたことも含めて

ホロコーストという宗教がらみの世界制覇を目指す政治的な

洗脳を感じない訳にはいかない

 

◎苦は反面教師として必要悪なのか 170314

◎苦は反面教師として必要悪なのか 170314
 
もしこの世が相対する摩擦によって気付きを得
真理の悟りに向かう場であるならば
それが他力によるものであれ自力によるものであれ
暴力が一掃された社会に悟りへの道は残されているのだろうか?
 
そそのかされて対立する戦争がない世界を創造できたとして
人はどうやって調和の瞬間に気付けるのだろうか?
人々がテレパシーで集えるようになると
依存心の波に誘惑されることもなくなり
嘘や秘密が二度と現れなくなるのだろうか?
そこでは相対性がどう表現されるのだろうか?
 
社会全体が一成る環境に近づくということは
その部分である個々の人間がどう相対し合うのだろうか?
切磋琢磨する相手と薄くなった摩擦の中で
空回りせずに心を満たすことができるのだろうか?
有限的な現象界には無限性の抽象的な潜象環境が内包されるのか?
それとも
現象界に潜象環境が隙間なく浸透して満ちているのだろうか?
 
もし苦が一掃されて良いものならば
ナゼ今現在暴力的で理不尽なイジメや戦争が
あるいは明らかに無意味な飽くなき欲望が末期的な状況にも関わらず
続いているのだろうか?
必要のないものならば現存していることが不思議である
 
つまり相対性時空間において苦は必要悪なのだと思えてくるのだが
それにしても極端にバランスを壊し
具象性が限度を超えていると思えるのはナゼなのだろうか?
自滅という振り出しに戻ることがどうしても必要なのだろうか?
 
相対する摩擦の関係が競争し合う対立へ向かうか?
あるいは切磋琢磨する調和を目指すか?
ここに新たに発生する対立と向き合う相手は
又々調和を選んだモノとなりながら抽象性を深めていくことになる
 
そして円を描くこともなく
コチラ側でも振り子のバランス点があり
頂点で揺り返されるということか?
更には振り子の揺れが小さく早くなり
全体観につながる抽象度を上げて表面化してくる
 
こうした迷いこそ井の中ん蛙のタワゴトなのだろうか?
こんな基本的なことすらハッキリと見えないとは情けないことである
 

三すくみ 170311

三すくみ 170311
 
調和はお互いの自在性の中における出合いの状態であって
寄り添う依存の関係でもなく不動の状態でもなく
余分なりきみを捨てて自律を目指す満たされた瞬間にあること
過去に執着したり未来に望みをつないだモノではない
 
息を殺した三すくみは平等というお互いの依存や搾取によって
離れがたく固まっている状態を意味するもので
力が緩んで少しでも依存が偏ればすべてが総崩れしてしまう
 
連鎖するお互いを視野に入れた流れの中で
触れ合い寄り添い離れては別の触れ合いを選び合う
自在で対等な相乗効果こそが
調和というリズミカルなダンスをたのしめる環境なのだ
 
時空の流れは常に呼吸をして連鎖をしながら生き続けるエネルギーで
けして固まることなく受けては流し臨機応変に永遠の流れを続ける
 

◎自分意識 170309

◎自分意識 170309
 
他を意識するから対立が起こり
利己的な自分意識が生まれる
出合いで選択した相手は他でもあり
自分を確認するためのカガミともなる
 
出合いを押し付けられたと感じている時には
相手が他の存在であり
出合いに参加できていると感じている時には
相手も自分の一部分である
 
相手を所有するという思いは
おのずと自分を所有する囲い込みにもつながる
相手をモノとして縄張りに閉じ込めれば
自分もその外側の時間と空間の奴隷となるわけだ
作用と反作用の物理的な関係である

◎ベーシックインカムの次に来るモノ 170309

ベーシックインカムの次に来るモノ 170309
 
全てを対等とする自由自在な民主主義を求めながらも
金融という依存と物欲だけの競争世界から
抜け出せずにいた人類が
やっと見つけ出したベーシックインカム制度は
物欲の迷路から意識を伴う環境へと飛躍する
本音の民主主義への入口となるはずだ
 
この実践によって人々が迷い込んできた依存心から
多様な自主性による解放された光に目覚め
一人ひとりが求める様々な目的に気付き
喜びに満ちた冒険と発見を体験するだろう
 
この平等という枠組みのプロセスを経ることで
更なる自在な対等性を目指して行く筈だ
それは各自が持つ二つと無いそれぞれの目的のために
お互いの知恵を持ち寄り補い合う方法である
個々がその時点で必要とする手段や道具を
全員で支え合える環境づくりである
時間と空間における必要に応じた棲み分けと共生
調和を目指す生き方である
 
そのためには数学脳的な六感を研ぎ澄まして
以心伝心するテレパシーを手に入れなければならないという
大転換が待ち構えているだろう
 

すべてを可能にする数学脳のつくり方 苫米地英人 ビジネス社

すべてを可能にする数学脳のつくり方 苫米地英人 ビジネス社

 

この本で著者が目指すものは
地球市民の開眼だろうか
間接的な意識革命へのイザナイのようでもある

 

それはそれとして

数学脳的ものの見方はオモシロイに尽きる
数学言語は嘘をつかない
解釈の違いなど入る隙がない
そのくせ柔軟な発想を可能にする

兎も角良くできている内容である
この本を読むことは素の自分を発見するという意味で
一石二鳥の体験になるだろう

 

曰く:

国民は「議員にふさわしい人間」を選びたので

「私がふさわしいと主張するのが得意な人間」を

選びたいわけではない

プレゼンの技術やコンサルタントの技術が実物よりも

全面に出る弱肉強食の世界は

日本の信頼関係で成り立ってきた

平和共存のビジネスを歪めてしまった

反面
従来の感覚は失敗を隠し合って長引かせ悪化させてしまう

先輩をかばい利得権を守り目的を見失い反故にしてしまう

あるいはその曖昧さで専守防衛の意味を都合に合わせて曲解し

防衛の域をはみ出すことで利権を生み出す

 

整理された思考は過去の結果や法則に根ざし

新たな発想を打ち消す

大事なのは膨大な経験を含む知識だという

知識のカオスの中から総合的な形(ゲシュタルト)が生まれる

新しいものは混沌の中から閃いて生まれる

それが咀嚼された意識に育つ

 

数学脳はこうした柔らかい思考を育てる有効な手段である

 

見てる知ってる考えてる 中島芭旺 サンマーク出版

見てる知ってる考えてる 中島芭旺 サンマーク出版

 

哲学的な自己啓発本と言われる

10才の子がブログで書いた詩

確かに言葉も文書的だったりして

その中途半端さが面白く

これから思春期を向かえて

競争社会の価値観の中で自分をどう育てて行けるか

そこにこの子の勇気を注いで行けるか

未来は未定である

 

自分で出版社に電話を掛けて交渉したと言うが

適切な選択には何らかの大人の関与があったのだろう

それにしてもナカナカの内容だ

中でも一つ良いな~と思えるのが

56ページのナンバー45だろうか

知らないことが幸福であるという思いに至る過程を綴ったものだ

むしろ表紙など大人の演出が邪魔しているように思えた