すべてを可能にする数学脳のつくり方 苫米地英人 ビジネス社

すべてを可能にする数学脳のつくり方 苫米地英人 ビジネス社

 

この本で著者が目指すものは
地球市民の開眼だろうか
間接的な意識革命へのイザナイのようでもある

 

それはそれとして

数学脳的ものの見方はオモシロイに尽きる
数学言語は嘘をつかない
解釈の違いなど入る隙がない
そのくせ柔軟な発想を可能にする

兎も角良くできている内容である
この本を読むことは素の自分を発見するという意味で
一石二鳥の体験になるだろう

 

曰く:

国民は「議員にふさわしい人間」を選びたので

「私がふさわしいと主張するのが得意な人間」を

選びたいわけではない

プレゼンの技術やコンサルタントの技術が実物よりも

全面に出る弱肉強食の世界は

日本の信頼関係で成り立ってきた

平和共存のビジネスを歪めてしまった

反面
従来の感覚は失敗を隠し合って長引かせ悪化させてしまう

先輩をかばい利得権を守り目的を見失い反故にしてしまう

あるいはその曖昧さで専守防衛の意味を都合に合わせて曲解し

防衛の域をはみ出すことで利権を生み出す

 

整理された思考は過去の結果や法則に根ざし

新たな発想を打ち消す

大事なのは膨大な経験を含む知識だという

知識のカオスの中から総合的な形(ゲシュタルト)が生まれる

新しいものは混沌の中から閃いて生まれる

それが咀嚼された意識に育つ

 

数学脳はこうした柔らかい思考を育てる有効な手段である