善なる答えは多様性 190619
山窩物語1 三角寛 現代書館
三角寛サンカ選集として
1巻から7巻までにまとまられたもの
2巻から5巻までは小説仕立てである
1巻と6〜7巻は研究の一端を表している
本名は三浦守
日大法科卒後
大正15年に朝日新聞社会部の記者となり
説教強盗事件で山窩と出合い
それ以来山窩の研究や報道から
山窩を主人公にした小説やドキュメントに没頭する
三角の情報以外には
国籍もなく放浪の民である山窩についての情報はほとんど無く
今となっては貴重な資料ではあるが
彼の上から目線による理不尽で詐欺的な情報あつめによって
命を落としたり暮らし向きを荒らされ
辛い思いをした山窩の人々が沢山いたことも確かである
と言うか
彼自身が得意げに臆面もなく書いているドキュメントに
あられもなくその内容が晒されているのである
しかしここにある実直で確かな生き方を実践する山窩の暮らし振りは
縄文人の暮らし振りを想像し
窺い知ることもできるのではないだろうか
彼らの生き様は
日本人が心の奥底に持つ懐の深さや強さや優しさを
再認識して襟を正すチャンスをくれるかもしれない
■
環境考古学への招待―発掘からわかる食・トイレ・戦争 (岩波新書)
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環境考古学への招待 松井章 岩波新書
考古学といえば宝探しの延長であり
遥か有史以前からの貝塚や墓などの遺跡を発掘して
当時の人間がどんな暮らし方をしていたかと
掘り出した証拠となる人工遺物を分析しながら
推測することだったけれど
最近では環境全体と絡めた状態を含め
あらゆる分野の学問を巻き込んだ総合的な研究となり
そこには土壌に紛れ込んでいる種子や花粉や寄生虫などの
自然異物からイメージを広げて見通すことも
大事な情報だとしてより視野の広い学問へと成長してきた
棲み分けと食物連鎖による集いや社会形態
あるいは
縄張りによる所有意識や弱肉強食と言う対立関係による
差別やイジメや戦争
はては専門畑に分化する縦の学問体系と共に
選民意識を生み出す宗教観などへと広がる総合性によって
横につながる形を生み出して生きた
自分のリミッターをはずす 苫米地英人 ビジネス社
ケインズ派と自由競争(主流)派 190617
ケインズ派と自由競争(主流)派
190617
多勢に無勢の中で
論理を武器にヤクザな三権談合道場に挑む
正義感あふれる三橋貴明さんも
その理論が届かない武力行使である戦争という競争原理の
飽和点に対しては
止めどなく膨れる抑止力なる暴力に頼らざるを得ないらしい
総合的福祉としての提案である
金額以外無条件のベーシックインカムについても
ケインズ派はフリードマンの推進によることもあって
認められないようである
主流(自由)派については
経済を自然現象だと認めた上で
それを盾にとり
わがままな自由勝手でしかない利己的欲望でしかない競争原理を
自然現象に紛れ込ませているだけだと
見抜いて暴く必要がある
ケインズ派は経済の本質を
人間が活きるための手段として存在する自然現象だと捉えずに
経済を人間が支配する世界としてコントロールできる場だとする
この視野の狭さが招く
自然界の総意によるブーメラン現象のパラドックスを解決できず
最後は武力に頼る抑止力に逃げ込んでごまかしている
矛盾でしかない軍隊を放棄しているコスタリカの現状を見よう
答えの方向が見えてくるだろう
■
僕にもできた国会議員
〜泣けるほどに面白い〜
ショックハゲができたり
ストレス肥満になったりしてたあの頃を
絵に描いたように飲み込めると同時に
涙があふれてしょうがない
しかも
10分前には死にたいと思うような中
尽きることのない利他と言う目的を持ち
一人でも行政の一端を動かせる現実に触れ
乗り越えてきた今の太郎さんを目の前にして
感動の涙に喜びが湧き上がる
それを支えながらも背中を押し続けてきた
鬼のようなスタッフの存在にも頭が下がる
この意識の連帯が固まったり
タルンだりしないことを祈る思いで
私も遠くから臨機応変に繋がりながら
勇気をもらって
自分を育て上げていきたいと改めて思う
職業化したプロと言われる縄張り争いの
損得勘定にまみれている目に見えない
ヤクザな迷路の中に飛び込み
前後もわからないモヤを正義感だけでモガき
掻き分ける素人丸出しを笑われながらも
たちまちその得体の知れない外国語を身に着け
多勢を相手に無勢で対等以上に立ち回る
恥も外聞も打ち捨てた後ろ姿に惚れ込み
捨てるものを持たない丸腰の強さを
再認識させてもらう