◎愛と情と意識 170621

◎愛と情と意識 170621
 
時空間で出合った相手を無意識においたまま
使い捨てにするのか
何らかの咀嚼をして意識に上げるのか
情の強さは部分性をも強くして
損得の有り様でつながりの強度が変わり
崇めて依存したり見下して搾取する
どちらにしても
欲の切れ目が縁の切れ目となる
 
それに引き換え
無私の愛や慈悲には強弱も損得もなく
分離感を持った相手もなく
全体観を共有する部分同士にのみ生まれる
客観的で自由自在な対等観がある
 
意識は次元の違う愛と情の間にあるクレパス
橋渡しする媒体である
愛は零次元の一成る混沌であり慈悲であり
全体観であり無限における空であり
情は三次元の姿形を持った相対的な部分感であり
摩擦界における重力場である
 

◎モノ作り 170620

◎モノ作り 170620
 
衣食住に関わる暮らしの役に立つ道具にしろ
詩だの絵だの歌だの踊りだのと
自分の思いを表現するための行為にしろ
騙したり殺したりするための道具にしても
過去に学んだモノを手段としての結果でしかない
純粋に無垢な創造など有り得ないし意味もないだろう
 
特許も戦争する陣取り合戦と一緒で
所詮旗を立てるという利権でしかない
言葉にしろ字にしろ形にしろ過去なしにありえないし
過去に学んだモノの組み合わせでしかない
 
著作権も同じ
どんなに感動した詩だとしても
すでにあるものから学んで紡ぎ合わせただけ
大事なのはその発見という学びのプロセス
次の誰かがこの出合いから
新しいものを創り出してくれるならば
素晴らしいことだと思いませんか
 
権利の奪い合いがどれほど情けないか
イガミ合ってイジメ合って殺し合ってる暇なんて
計り知れないもったいない人生を無駄にする時間か
それよりも
信頼による切磋琢磨をして視野を広げ相乗効果に乗って
喜びの関係を創造する瞬間で人生を満たしたいですよね

◎知識者と言う愚か者 170625

◎知識者と言う愚か者 170625
 
究極の絶対という大自然の掟とも言える
混沌なる無限のパラドックスした法則に
気付いて歩み出す者を意識者と言い
浅知恵の知識の驕りによって
自らが五感で理解したモノにしか感じなくなった
視野の狭さに陥り理不尽な暴力の関係にある者を
知識者あるいは愚者と言う
 
井の中の蛙大海を知らず
生兵法は怪我の元
足るを知る
などとウソブイている自らを恥じて笑うがいい
 
生命とは何か?
産まれ集い遊んで学び成長し続けて行く生き物とは何者なのか?
肉体による知覚や心や意識や魂による悟りとは何か?
全体と部分の関係や無限と有限の関係や依存と共生の違いや
平和と調和の違いや平等と対等の違いや自由と自在の違いや
集いと縄張り組織の違いや競争と切磋琢磨の違いや
法律に依存した自立という利己心による駆け引きの秩序と
集合的全体観を捉えて自律を目指す循環という秩序との違いを
理解せずして驕るべからず
 

保守性と革新性の両立があってこその人生 170620

保守性と革新性の両立があってこその人生 170620
 
すごした結果を権利として守ることが
過去を保つことの本意であり
今現在から未知なる未来に向かって
より充実した関係を模索するプロセスにあることが
革新性の真意である
 
この結果を物体そのものでなく知識として
あるいは情報として未来を切り開く選択のための
手段として役立て新たな出合いを選んで更なる
知識を積み重ね知恵を絞り無限に向かって視野を広げ
集合的な意識とつながって真理を紡いで行くことが人生
 
保守性は目的を目指す道具として必要であり
前に自分を押し出す革新性も勇気として大切なのである
ただし保守性も革新性も利己的な目的に逃げ込んでしまうと
方向性を見失い依存性に染まり切磋琢磨の対象であるべき
お互いを競い争うことで搾取し合う共食いの迷路に
迷い込むことになる
常に好奇心旺盛に前を向いていることが大切なのである
 

対等性と食物連鎖 170620

対等性と食物連鎖 170620
 
食うか食われるかの中で
生命同士が対立することなく
共生する対等な関係を創ることは
意識の領域に入り込むことであり
調和を成しているこの世の全てを
自分の一部として受け入れられなければ
不可能だろう
 
有限である物質界をその部分としての小さな個が
お互いに限りなく一つのパイを奪い合うのか
お互いに過不足なく棲み分けることで補い合うのか
これも又奪うという自分の行為が自分の足を掬う
パラドックスを生み出すことになるのか
補い合うことで相乗効果が起こり
調和という無限の循環を得るのか
この未知なる選択は井の中の安心に閉じ籠もるか
大海に広い視野による喜びを求めるのかの
どちらにしても紙一重の冒険に違いない
同じ冒険なら嘘で埋める不毛の暴力沙汰よりも
未知なる可能性のある共生の方が愉しそうでないか
 

◎生卵と茹卵 170619

◎生卵と茹卵 170619
 
ゆで卵は殻のままでさえ
例え無精卵の生卵であろうとも
比べ物にならないほど早く腐る
無菌状態の殻の中にあるにも関わらず
茹でた途端に即刻腐敗し始める
 
唯物論で語り切れない
生命の不思議がここにある
AIに心を持たせる事は次元を超えて
命の問題に踏み込むことになるのだと
改めて感じる
 
無限のこの世をトータルで理解するには
縄張りを離れ視野を広げて今を前向きに捉え
自律を目指すことで
永遠の意識を育み続けるしかないのだろう

AIは心を持てるのか ジョージ・ザルカダキス 日経BP
 
AIとはartificial intelligence人工知能のことである
著者だロボットと出会ったのは5才のときで
アポロで人間が月に行ったと言われたときの事
野外映画館で「禁断の惑星」を見たのが切っ掛けで
人生の方向付けが決まってしまったのだという
 
その後大学ではノーバート・ウィーナーが開いた
サイバネティックス理論を基礎とする学問を学ぶ
ウィーナーは科学者が軍部と癒着することを嫌っていた
その為生活は苦しかったらしくボストンヘラルドの
ジャーナリストとしてアルバイトをしていたという
ウィーナーが残したサイバネティックス
生物学と数学を融合した学問である
生命が見て感じて問題を解決していく仕組を学び
数学の応用によって模倣すれば
工業的に生物を創り出せるという考えだ
 
工場は自力で統制を保ちその機械の思考能力で
社会が運営され人間の心身の健康を即し
人間はその安全で快適な衣食住の環境に支えられて
それぞれの人生において成すべきことに集中する
と言う夢をかかげていた
 
そこでの博士論文は集中治療室における
医師の思考プロセスの自動化をテーマにした
しかしその後この自動化に疑問を持つことになる
心の機能を捕まえきれないと言う問題だ
ここで論理とフィードバックと言う二つの問題の内
フィードバックのオートメーション的解決は難しい
これは生態系が変化し続ける環境にどう反応するか
世界は変化する全体の中で互いに絡み合いながら
動的に均衡を創りだし続ける
しかしここでシステムが自分の行動を「意識」することはない
全体的な把握
この意識(consciousness)が欠けていることについての話がこの本なのだ
意識は神秘の世界に属するものであり科学というよりも
心理学や哲学あるいは心霊研究として追放の憂き目に合いかねない
ここまで振り返った所で14ページだ
ここからは心を紐解く壮大な歴史の旅を通して
437ページに渡り未来を語る素晴らしい物語である