一成る神とは無限球 200608
一成る神とは無限球 200608
この世の全体こそが神であり空なのだろう
すべてのモノは有るでもあり無いでもある空であり
相手と出合ってこそ姿を表す素粒子の集いなのだ
唯一神とは自らを映し見る相手という術を持たない
完全無欠にして無色透明の無限球であり空である
そんな神がクシャミをした途端に歪みが起こって分離し
一次元の素粒子となって波立ち
第三者を得ることで粒子となって三次元の螺旋を成す
内なる意識と外なる物質の出合いと別れを繰り返し
循環するトーラスを形成して宇宙という時空を表す
無限に飛び散った部分同士は
それぞれが似て非なるフラクタルであり
欠片としての裏と表の個性を持つお互いが
入れ子になってそれぞれの行動を選択しながら
反発して更に分離した不安恐怖と共に
競争意識に陥っては体験を重ね
その知識と知恵を持ち寄り
補い合った切磋琢磨による冒険を愉しみ
調和という集合意識を深めて無限なる中心を目指す
無限球とは満ちたる飽和点でありゼロであり
すべてを含む静寂そのものなのだろう