忖度 190807

忖度 190807
 
言葉は道具だから使い方で
神にも悪魔にもなる
相手を守りもするし殺しもする
 
忖度もかつては相手の心の内を尊重し
心を砕きおもんばかる意味だったが
最近では外圧に心を殺して配慮する
損得勘定を意味する言葉に化けて
流行り言葉になっている
 
本来
血判状や契約書などの文字や言葉の前に
無言の信頼関係があったし
それが愛であり美であり人であった
しかるに
文明と共に精神文化から物文化へと移行し
所有権利を確保するために
義務だの責任などが浮上してきた
それが支配に搾取という依存心を生み出した
お互いの違う個性から学び合い
相互に磨き合う補う関係を
主従の関係に逃げ込む依存に置き換えて来た
人生の目的である
永遠の一成る答えを目指す旅を
その手段であるべき命の確保にすり替え
縄を張って群れてきた
人類は今この唯物史観を学んでいる最中で
飽和点に差し掛かっている
この先意識の成長に目覚め
次元の飛躍を体験することになるのだろう