2019-02-11 茜色の空 辻井喬=堤清二 文藝春秋 茜色の空 辻井喬=堤清二 文藝春秋 大平正芳総理大臣の伝記を小説化した物語農家の次男坊に生まれ早くに父親を亡くし苦労しながらも東京商科大学に進み経済哲学や思想史を学んだ大倉省に入り官僚あがりの政治家となりながらもカトリックの信者として清廉潔白を良しとし正義感の強い人情家の政党人として見られ池田勇人に引き抜かれた異色の人派閥は違う吉田派の田中角栄と気が合い生涯仲間として付き合うそのために利己的な福田や三木に利用されコケにされたしかし消費税などの政策への姿勢を見ると明らかに官僚寄りだしとても農民や民衆の自律や幸福を目指した政治家とは言えそうにない