なみだ 170219

なみだ 170219
 
どうしたことだろう
出合うとは不思議なものだ
生きている限り刻々と押し寄せる変化との対面に
選んでいる暇もないかと思うと
時が止まったようなスローモーションを
たのしんでいる解放された自分がいる
 
今私は泣いている
悲しみの冷たい一粒のなみだかと思ったら
喜びにあふれかえるなみだを
両手を広げて垂れ流している
醜い世の中の現実はそのままなのに
何を間違えているのか
ふと感動がこみ上げて吹き出している
 
気付くとは不思議なものだ
見えなかったモノがどこに隠れていたのか
当たり前のように流れているのが見えてしまう
喜びと美しさへの期待
選んでいるようでもあり
タダ乗りしているようでもあるし
その流れを創っている自分を外から
見ている自分がいる静けさだけのようでもある