三権分立の自己矛盾 170205
三権分立の自己矛盾 170205
民主主義のお題目である三権分立も墓穴を掘っている言葉だ
権力を否定する筈でありながら公務を権力としてはばからない
相乗効果を生み出す筈の前向きの集いを
所有権という縄張りにしている後向きの関係を見るだけでも
建前でしか無い未熟さを隠し得ない
表向き公僕と謙虚でありながら公務を占拠し
資格と既得権によるプロと縄張りで無期限に法という砦に居座る
これが拒否権と罰則で成立つ法治国家の限界なのだ
手段としての民主主義を真っ当に機能させるには
嘘と秘密のブラックボックスを取り除かなければならない
個々が自由自在に選ぶプライベートは守るものではなく
解放し合う中で尊重し合う姿であるべきなのだ
これを可能にする集いは参加するそれぞれの心が
自分で描き続ける五分五分の冒険とそれを支える信頼の
二つが織りなす意識で満たされている関係が必要なのだ
横糸で個々による体験と咀嚼された発想で
目的である全体観を描きながら
自律を目指すという手段としての縦糸に乗り
生き伸びる摩擦の現場を磨き砂にして
清濁併せ呑んで行く冒険をたのしむのが人生である