人は何故愚かさを選ぶのか 160220

人は何故愚かさを選ぶのか 160220
 
何万年もの間
権利をめぐって対立して嘘をつき合い
殺し合うという同じ苦しみを繰り返してきた人類を
一言で言うならば呆れるほど
救いようのない愚かさだと言わざるをえない
 
知識まみれになって全体観を置き去りにした人間の
思いと行動はバラバラで背伸びし合い
挙句の果てに自爆してしまう
 
まるで「可愛さ余って憎さ百倍」
「飛んで火に入る夏の虫」
心と体がバラバラ故に本音の思いとは真逆の結果へと
まっしぐらに鞭打っている自分に気付くこともできない
よしんば気付けても不安恐怖で身動きできない
 
頭が良くなるほど視野を狭くしてカンダタのように
自ら心のマナコを閉ざして先の見えなくなった不安恐怖で
洗脳し合い対立して頑固になる
利己心が導く道は縄張りに閉じ込める共倒れへと向う
相手を恨みカタクナなになって呪えば
その反作用で二つの墓穴が掘られることに気付くべきである
 
お互いに愉しく調和して馬に乗るように
凸凹に合わせてシナヤカに丸く調和できれば過不足なく無駄無く
それぞれの自分を発揮し合って
一つの創造へと向うことができるのに
欲以外を見ようとしないことの愚かさは
より大きな不安恐怖を妄想して自分の本音に留まることもできず
目先にある物を手当たり次第に食い尽くし
一方的な天動説にしがみつき奪い合いで飢え死にすることになる
 
頭を上げて全体を見渡せば
世界は永遠のプロセスであり地でも天でもなく全動説をもって
今という真理を中心に果てしなく回る入れ子のコマなのである