イワンのばか 民話集 トルストイ白水社

イワンのばか 民話集 トルストイ白水社
 
1963年発行の古い本である
翻訳は北垣信行
ロシアの農民に伝わる民話を深くキリスト教を信じていた
トルストイによってアレンジされたものだという
 
翻訳のせいかどうかわからないが
主語の重複が目立つので読みにくいことを除けば
現代にも通じる教訓めいて宗教的な内容でありながらも
違和感のない話が話が六編選ばれている
 
中でもシナヤカな自分の心に添うことを大事にする
《二人の老人》と切りのない欲望よりも
過不足のない選択が大事だとほのめかしている
《人間には沢山の土地がいるか》を推薦したいと思う
《イワンのばか》があまりにも有名なのだけれども
この本を読むとシツコさが目立っていて
イマイチだと思う