2015-09-01 イワンのばか 民話集 トルストイ白水社 イワンのばか 民話集 トルストイ白水社 1963年発行の古い本である 翻訳は北垣信行 ロシアの農民に伝わる民話を深くキリスト教を信じていた トルストイによってアレンジされたものだという 翻訳のせいかどうかわからないが 主語の重複が目立つので読みにくいことを除けば 現代にも通じる教訓めいて宗教的な内容でありながらも 違和感のない話が話が六編選ばれている 中でもシナヤカな自分の心に添うことを大事にする 《二人の老人》と切りのない欲望よりも 過不足のない選択が大事だとほのめかしている 《人間には沢山の土地がいるか》を推薦したいと思う 《イワンのばか》があまりにも有名なのだけれども この本を読むとシツコさが目立っていて イマイチだと思う