すべては嘘でないもの  150615

すべては嘘でないもの  150615
 
悪があるからこそ美がある相対性時空間
もし《それでも地球は回っている》と言ったのならば
歪んでいようがいまいがその思いこそが
何にも増して真実の美なのだ
 
思えば思うほどこの世自体が
実在なのか夢なのか幻なのか
昨日は本当に在ったのかと聞かれたら
《分からない》としか言えないのだから
多分今という瞬間だけは確かに在するのだと思うけれど
それとてゼロという時空間に属すのだとすれば
あやしいものだということになる
 
しかしそれでも地球も太陽も回っていることに
違いないのだと信じている五感と別の私の意識がここにいる
 
パラドックスとは便利な言葉だ
同じように相対性時空間の外にしか在り得ないのか
それが歪んでいてもいなくても
バランスという瞬間もすばらしく美しい