部分という凸凹 150410
部分という凸凹 150410
凸と凹が重なれば擬似的全体をつくる
そこに全体と似ている偽物を見ることができる
無限なる全体とは完璧なるが故に
一成るものとなり主体も客体もなく
陰も動きも自分すらも在り得ない混沌であり
《無》であり《空》なのだろう
この全体の一部分を切り取った
構成部分は完璧でなくなり
凸と凹というジグソーパズルのような
歪みを伴う相対関係をつくるだろう
対となって相対関係は
一成るモノでないながらも一対となることで
秩序だった安定を得ながら
そのアンバランス故に踊り続けることになり
このアンバランスの関係を時空間という
こうした環境の中で凸と凹は
出合って一対になったかと思えば離れ離れになって
秩序を失い不安による暴力行為に陥り
又次の出合いを得て別の秩序を発見していく
様々な出合いを重ねるほどに揺れ幅が小さくなり
歪みのホコロビを繕っていく
オスとメスから母性性と父性性へと成長して
その出合いはより真球へと近づき
全体観を視野に入れて行くことになる