大切なモノ 200425

大切なモノ 200425
 
身を以て教えてくれる反面教師こそが
気づきをもたらす大事な教師
 
友とはそばに在るモノでなく
遠きにありて思う客観的なモノ
 
鐘の音にこの世の主観的な情をめぐらせ
その響きの向こうに無限遠の明かりを感じれば
客観的な愛を目指せるかもしれない
 

幸福度 200425

幸福度 200425
 
自分の一生で不安に怯えたり
生きる場所に悩んだり
死にたくなった時があるかと言えば
無くはない程度で
逆に満たされていたことを考えても
具体性は無いのだけれど
殆どの時間を退屈もせずに
いつも何かをたのしんでいるし
何かに操られていると思えるほど
夢見心地で奇跡的で
思いが叶って来たような気がする
 
しかし周りの人たちを思うと
あの人は幸せなのだろうかと
多くの人が不幸を選んでいるように見えてしまう
何かに追いかけられて何かを追いかけ
無理をして頑張って息を切らせているように見える
 
幸福か不幸か天国か地獄かの違いは
目的や夢や希望が近くにあるのか遠くにあるのか
具体的か抽象的か利己的か利他的か
忙しいのかたのしいのかに掛かっているのだろう
 
情報という社会的価値感に溺れずに俯瞰することで
自分の尺度に気づいて地産地消でいれば
自ずと視野が広がり尺度も深く大きくなるような気がする
人生は降って湧いた出合いを拾って戯れるものだと思えれば
幸福が来るべくして来るタナボタとなっている筈なのだ

一人芸  200419

一人芸  200419
 
相手を生き物から丸い紙の的へと変えた弓道
狩や戦争の道具であった弓矢を
調和の美を目指した江戸文化期において
具象的な人殺しの弓術から
抽象的な悟りを目指す手段として舞う
一人舞台で美を追求する弓道へと
夢を広げてみたが
 
そんな時代になっても
果てることのない競い争う
闘いの匂いがとれないまま
群れたがる人間にとって
形に依存した道は果てしなく続くのか

相互通行  200414

相互通行  200414
 
利他による行為は
視野を広げる全体観を伴い
自由で対等な利己にも通じ
切磋琢磨で飛躍的な相互扶助をもたらすが
 
利己による行為は
堂々巡りの呪いと同じで視野を狭め
競争という摩擦で暴力への依存を強め
己をも貶めてしまう
 
この世における姿形を通して
部分部分の詳細を知ることの繋がりで
無限なる全体観を描き出していく喜び
そこに心満たされる幸福が発生する

ケチな選民人生  200413

ケチな選民人生  200413
 
血眼になって欲張りすぎたり
ケチすぎる物欲にノメり込んだ日々は
孤独で学びのない迷路に溺れた
無駄な人生だと個々の体験によって気づけ
 
今という過不足のない飽和点を目指して
生きていることが幸福な暮らしの原点だと
気付けた時から無限観と遊ぶ冒険が始まる
相対するお互いに自律と調和を創造し合う
切磋琢磨で〆縄を太く丸くしていく
集合意識と繋がる個意識が
選んだ個性をひっさげた自分であることの証
 
有るが故に無い一成る完全無欠の全体を
具象的に姿として部分部分を確認する為に
存在する全ての人間は
お互いを支配や搾取に依存する
管理者の肩書きを奪い合う者達ではない
 
全ての人間は3次元時空間の摩擦による
個々の体験を通して
お互いの自由自在で対等な関係を
模索する冒険の場として
無限成る「空」が産み出した
相対性時空間の自然観を解き明かそうと
悟りを目指して旅する菩薩達なのだろう

サピエンス全史下 ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社

サピエンス全史 単行本 (上)(下)セット

サピエンス全史下 
ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社

かなり期待を持って読み始めたが
評判程の内容ではない
確かに響くものはあるのだけれど
目からウロコと惹きつけるものはほとんどない
読み進むほどに文体もダラダラとしつこいし
具象的な説明が多い上に浅はかな間違いもある
例えば第二次世界大戦における
原爆投下の問題などは時代錯誤であり
トルーマン当時のプロパガンダに飲み込まれた
あまりにも無知な内容だと言えるだろう
更にブッダやイエス孔子ムハンマドなどが
貧困や疫病や戦争を回避できなかったと評価するが
依存から自律を目指して乗り越えるのはブッダでもイエスでもなく
学ぶべき私達自身であることを忘れてはいけないと思う
苫米地さんの「般若心経」などは
はるかに面白く読め
多くの人にとって目からウロコだろう
この本の内容も整理すれば
半分以下に凝縮された面白い本にできただろうと思う
多分翻訳の問題もあるのだろうから
私自身が原文で読む力が無いことを残念に思う