新渡戸稲造 武士道 山本博文 NHK出版
日本的思考の根源を見る
武士道を語る稲造は利他的な武士道とも通じるクエーカーの信者であり
1920年以後の国際連盟事務次官を長く務める
稲造の武士道を読んで疑問を持った人に
ぜひ読んでもらいたい本である
日本人の特異性を事細かに分析した内容で
現代の日本人が自分を知るためにもとても役立つだろう
武士道を通して吹き溜まりである極東列島に住む
多様な日本人が縄文の古来から育んできた
高い自尊心からなる倫理観と道徳観による立ち居振る舞いについて
欧米人の理解を促すために紐解いた新渡戸稲造の「武士道」を
更に山本博文が解析して矛盾や説明不足な点を補い
日本人にも納得しやすくした「武士道」の解説本である
おすすめの翻訳
矢内原忠雄訳は古典的名訳
山本博文訳は「現代語訳武士道」ちくま新書