最終的な相手は己自身 180430

最終的な相手は己自身 180430
 
外から絡んでくる相手や気になる相手と
向き合って切磋琢磨するのか
後ろからだまし討にするのか
それとも己自身と向き合って磨き上げていくのか
 
そもそも敵とはどんな関係のことを言うのか
自らが求める対象物そのものである筈だけれど
この対象物がどこにあるかと言えば
もしもそれが形ある即物的な場合なら己の外にあり
形のない精神的な意識の範疇なら己の心の中にある
 
依存先として外に対象を求めれば
搾取支配従属におぼれて嘘と秘密でたぶらかし合う
競争原理でこの世を染め抜かなければならない
 
知識の蓄積と情報伝達を容易にする言葉と文字を得たことで
切磋琢磨の仲間を広げるところを後ろ向きになって
過去を利権として依存を可能にする競争社会に塗り替えることで
人のふんどしで相撲を取ることを可能にしたはずだったけれども
実のところ鏡に反転して写った利己心の出現によって
過去に支配される所有と言う権利意識の檻にはまり込んだのである
 
これは己を知るための反面教師としての体験でもあるのだけれども
それに気付いて乗り越えるにはどん底で反作用のバネを得るまで
多くの不安恐怖に苦しまなければならない