皇帝ティートの慈悲 モーツアルト オペラ

 

これも宝塚のように
一部分で女を男役で使うオペラ
歌舞伎も阿国歌舞伎が始まりで
今では能のように男だけの舞台を作り上げた
何故世界中にわざわざ男女を入れ替えた
舞台表現が多々あるのだろうか?
ボーイソプラノへの執着を含めて
セックスの強欲と傲慢さは
余剰生産物が故なのだろうか?!
あるいは客観的な表現を求めたのだろうか?
少年の潔癖さと正義感を表現するために
主人公のセストを男装の男役として起用したのか?

床までが斜めに傾いた奇抜な舞台装置が
何を意味しようとしてるのか理解できないが
三角関係の連鎖の表現かもしれない
又は歪んで先の見えない愚かな時代を
からかっているのかもしれない

指輪などの小道具も
意図しての物なのか判断に苦しむ

それにしてもいつの時代にも
このティート皇帝のように
視野の広い全体観を持つ人が居る一方で
地位とか上下関係とかが
幸福と結びつく価値観の視野の狭さを
私たちは残念ながら
今もって増殖しているようですらある

慈悲と愛と情と
視野の広い調和と狭い強欲と無私の信頼と
選ぶのは私達一人一人の意識