共食いの自己消滅性 161006
共食いの自己消滅性 161006
有限社会は体験を手段として無限性を目指す
あるいは相対した両立を求める
それは一成る絶対に満たされた関係をも含む
混沌なる隙間のないほどに多様な関係だろう
多様性を満たすためには
まず己が生き残ることであり
お互いに共食いとなる近場を避けて
選べる限りの遠い関係から
エネルギーを摂取し合うことが望ましい
自分を離れて己を俯瞰し広い世界を視野に入れるほど
選択肢が増え無限性という全体観を膨らませると同時に
限りなく抽象性の頂点に近づくパラドキシカルな矛盾を
具象的に現実化することである
行き止まりの一成る答えを持たずに循環する二極性は
どこまでも似て非なる関係を維持し続けなければ
自滅してしまうのである
一なる関係を求めればそこで得たゴールとともに
無に帰するという自己矛盾に陥ることになる
解答を求めてひたすら真っすぐ崖っ淵に向かうか
永久運動を可能にする循環による終わりのない
食物連鎖で満たされた補い合う調和の関係を迎えるか
よくよく考えなければならない