目的 160208
目的 160208
人生は情という喜怒哀楽を体験して
不安と恐怖に苦しみながら死ぬだけの
むなしいものなのだろうか
このむなしさを
地球が生み出されてこの方45億万年と
繰り返してきたとしか思えないこの
愚かで惨めな暴力的現象だけのこの世とは
ナニモノなのだろうか
それとも後一歩引いてみれば
何らかの方向性が見えてくるのだろうか
あるいは何らかの納得を得られるのだろうか
ひょっとすると方向性はともかく
部分としての個々の納得はあきらめも含めて
得られるケースがあるのかもしれない
しかしそれも思い込みだけで
《私だけという》大半は絶望だけのようにも思える
確かな情
そして更に納得ある愛を確信できる環境は
こうした嘘と秘密に包まれたパラドキシカルな
無常を体験する以外に無いということなのだろうか
この事自体が絶対なる無限性を具現化した
写し絵という宇宙なのだろうか
個は部分であると同時に全体でもあるが
そのくせ全てを見渡す事はできないという
矛盾こそが答えなのだろうか