地球村の行方 片岡幸彦 新評論
地球を食い尽くす金融システムによる物質文明を生き延びて
意識革命を成し遂げるために暴力に頼らない調和の環境が
人知れず一斉に隅々から湧き出しているらしい
様々な試行錯誤による動きに中で
この本は
NGOによる公的な機関による活動を見つめる
形のある物的富の独り占めに取り憑かれてきた資本主義の競争社会が
無駄に垂れ流してきた
形のない今を流れる生命エネルギーである意識の意味に気付き始め
肉体と心の調和を目指して世界中のアチラコチラから動き出している
そんな現象を拾い集めて報告しているのがこの本である
共食いによって自らを追い詰めた故の末期的
グローバリズムは
嘘と秘密による利権の争奪という価値観で世界を塗りつぶして支配しようとする
その一方で広い視野と深い意識によって縄張りを超え
繋がろうとする
グローバリズムがある
そこでは個々の個性を育て合う個の自律と全体を繋ぐ意識との調和を目指す
消費と生産に追われて競い未来を先取りしてきた結果
日々の準備と終了の過程を放棄し未来人にツケを回してきた
そのゴミと毒の山に埋もれて吸う息も飲む水も食べる食材も汚してしまった今
生きる糧も愉しい筈の冒険の場も目的すら見失いかけているのが現状である
そこからどう立ち直り新たな喜びと夢を見付け出して
日々の冒険の場を築き永遠の目標を定めて歩み出さなければならない