人生の尺度 151106

人生の尺度 151106
 
時代によってモノサシは変化するし
地域でも文化文明の視点の違いでもその意味が変わる
 
それでも世界が狭くなり
同じ尺度で比較することを好むようになって
便利と簡単が幅を利かせ強いもの勝になる
 
そんな中でも人生を計る幸福というモノサシには
未だに共通のモノがない
ろうそくの長さならば時間だし
喜びや不安ならば空間だし
深いシワの数なら肉体的な疲労だし
小ジワならば気疲れだろうし
人相の悪さならば嘘と秘密の量だろうし
心満たされた柔和な顔なら愉しさの大きさだろう
 
満足して死ねるのは時間と空間か
それとも欲張って両方か
どんな人生ならばあの世まで持っていけるのだろうか
 
いずれにしても死に顔が楽観的か悲観的かバカか利口か
可愛いか悲しそうか気取っているか力んでいるか穏やかか
いずれにしても死に直面した時の顔だちが
人生の全てを物語るように思える