社会という公の意味と悪用 150828

社会という公の意味と悪用 150828
 
多様な生命が集う時
個々が持つ生き様をより効率的に合理化するために
お互いを補い合うために
生きる糧である衣食住を棲み分け
天に代わって一人ひとりに過不足なく行き渡せるのが
政府と行政の最初の仕事であり
次にやるべきことは
多様な個々を束ねにかかる不穏な輩が求める
対立的な縄張りを出来る限り解消して
個々の自律を可能にする自在性と対等性を
確保する方向で対話すること
 
つまりは個々の歩みを調和に乗せ
福祉を中心にして個々と社会の進路を整備する
ボランティア精神こそが公人に求められる仕事なのだ
 
本来個人の出合いに対する選択権を
侵し合わないように距離感を調整することと
切磋琢磨することで相乗効果を得ることが
集うことの意味である
 
しかしその意味を逆手に取った依存人間は
手段である経済や生産をもって
行政主導の権力構造として打ち立てることで
依存による搾取と支配と従属という暴力を蔓延させて
漁夫の利を狙う視野の狭い意識に閉じこもり
利己心に陥った悪魔が
自然界に則したシナヤカな集いを檻で囲む組織に変えて
有史以来強権縄張り国家を作って来た
 
そして更にリスクを減らし権利を増やすために民をだまし
《現場の民営化》と手先とする《政府権力の肥大化》を目指して
複雑化した組織に身を隠す
それは責任所在の希薄化だ
 
国家や政府の権限を大きくして一人歩きさせ
複雑化させた現場の責任は多様な民間にタレ流しして
支配者は手綱を持って合法という安全地帯に逃げ込んで操る
漁夫の利をかすめ取るために無責任イジメ戦争の氾濫を起こす
 
複雑化と見せ掛けの建前にダマサレナイためにも
その都度
基本に立ち返って判断して行く必要がある