ナンセンスな行為  150610

ナンセンスな行為  150610
 
あらゆる意味を成さない行為
建設的な何かを目指す冒険に踏み出せず
八つ当たりすることに魅力を感じてしまう
そのことにどんな意味を見出だせるというのだろう
 
全くもって腑に落ちない落とし穴である
例えばイジメや意地悪や嘘や秘密
あるいはねたみや嫉妬やうらみ
そして心配や恐怖に臆病風
 
相手にとっても自分にとってさえ良い所なしの
くたびれ儲けだというのに
わかっていてもやめられない
情けないことに選択肢もないし自主性もないし
判断する暇もないままに落ち込んでしまう行為
 
逃げ場さえ塞がれた上に追い立てられているような
理不尽な陰を感じている気もして
やり場のない気持ちを過去に向けてしまった時に起る
捨鉢な感覚が求める行為のようにも思える
 
だとすれば追い立てられた理不尽さはどこから来るのか
生命が生まれ付き持っているとは思えないし
それが相対性の摩擦にメゲテしまうということだとしても
この取り残された不安や恐怖をつくる負の固まりは何なのか
それは一度実体らしきモノを五感で得た過去に
すがろうとする依存心と権利に対する欲望なのかもしれない
 
だとすれば負の固まりからどうすれば逃れられるのだろうか
迷い込んだ競争という分裂した迷路を卒業するには
部分と全体の関係を見つけ出すために
一旦相手と自分の両方が見える距離をおいて俯瞰し
過不足のないストレスとなる疲れない距離観を見つけ出すこと
 
自分を取り巻く環境が見えてしまえば怖いものなどなくなる筈
自在に対等にお互いを補い合って調和の冒険を愉しめる筈
競争と非なる切磋琢磨で意識を成長させて未知なる無限の
一部を発見して広く深くつながれる筈
その時不安や恐怖の妄想も消え去って
勇気と希望と喜びで心が満たされる筈だ