すごろく 211205
 
摩擦界を選ぶ人の世は
歪みを体験しながら
悟りを探す冒険の旅
日々何かしらを悟が
消して上がりと言う
最後の答えにたどり着けない遊び
 
それでも前を向いている限り
その都度の小さな発見が楽しい筈
なのに強欲という唯物世界に迷い込むと
出合いを見つけられずに
競い争う不安恐怖を追いかけ
追われるイタチゴッコに陥る
 
強欲が先立つと嘘が嘘を呼び
騙しと暴力が蔓延する世界
しかしこの袋小路から抜け出すのが
新たな冒険
反面教師こそが答えに近づく最短の登り道
正義のみを手段とする安易な道は
堂々巡り
 
急がば回れも無限の旅には意味もなく
浮世の流れに竿刺さず
日々の出合いと切磋琢磨の
相乗効果を楽しむに限ると思いつつも
頭をもたげる正義感

神と悪魔  211202

神と悪魔  211202
 
壱なる無限の神は
無数の有限なる悪魔を鏡として
裏返しの相対関係に我が身を見る
この三次元時空間の摩擦界では
大真面目に競争原理という
茶番劇に酔いしれて
神の分身たちが演じている
 
無色透明で姿なき真球の神は
歪むことで姿形を表し
自らと真逆の囚われ人を見ることで
己の姿を垣間見ることができる
万能なる神が編み出した
この世は我が身を映すための
苦肉の策なのである
 
この住処は無限のあの世でもあり
有って無い
囲われた有限のこの世でもある

はじめに人ありき  211130

はじめに人ありき  211130
 
人はオーラと言う
独特の個性と領域を持って産まれる
人が集う意味は競い争うためでも
敵を作る為でもなく
出合ったお互いが磨き合うための場で
相手を繋ぎ止めたり弾き出すものではない
新たに参加する者は納得を必要とし
その集いを無闇に乱してはならない
郷に入れば郷に従うのが道理である
逆に組織を維持する要員に陥ってもならない
それは奴隷や家畜であって
対等な関係ではない
 
国家は人為的な線引きによる
組織ありきの組織だが
人と人が織りなす地域文化は
個々のアイデンティティの源で
侵すべからざるもの
個々の存在と判断が最優先で
消して人が人を所有し管理する
納得のない関係であってはならないし
洗脳や脅迫や詐欺による
搾取依存支配があってもならない
 
とは言うものの
三次元時空間における摩擦界では
手っ取り早い反面教師が世に習い
しかし
食物連鎖の奪うことに溺れて
自らを磨き出す目的を忘れてしまうと
手段を目的化せざるをえず
哀れな魔物に陥ることになる
これをヤクザとも悪魔とも呼ぶ

潮時  211130

潮時  211130
 
寒空が晴れ渡り
その気になって
久々のプチツーリングで
結構蘇った体力を感じるが
無限の航海で目的が薄れてきた今
折り返しの潮時かもしれない
失速せずに
ムズムズせずに
反芻を楽しめればと思うが〜

表現行為  211129

表現行為  211129
 
芸でもなく術でもない
知識でもなく知恵でもない
ただ訳もなく
追い求めている思いを
形にして確かめたい
 
多感を五感に落とし込む
抽象を具象化する作業から
粗熱を取り除いて
客観的に現象界へ取り込む
この無心な作業を表現と呼ぶ
〜生きることの証し〜

無と空  211129

無と空  211129
 
エネルギー不滅の法則の中では
物が無くなると言う現象はあり得ず
分解して元の姿無き所へ戻るだけなのだろう
育って子を産むと同時に
その親は目減りしていくことになる
しかるに
物欲のみによる金融システムは
自然界のエントロピーに逆らうモノで
物質の生産は別次元だと気づけないと
その気になって暴走してしまう

相手と自分  211127

相手と自分  211127
 
この世には常に相手の存在がある
合気道でも茶道でも相手がある
弓道にも的や道具がある
勝負事には手段と目的がある
 
鏡がなければ己を知り得ないが
振り子の頂点にいる自分に相手は無い
集中の瞬間に相手は己に統合される
満たされたそこに時空と言う世は無い
全ては限りなく透明な己だけの一瞬だ