信心の恐怖  210323

信心の恐怖  210323
 
鵜呑みにした答え以外を
全否定することを盲信という
美しげに装った右へ倣えという依存症
腕力でも資力でも屁理屈でも
教育論でも学問でもルールでも
宗教でも思想でもモラルでも美すらも
定義されてしまうと組織力となって咀嚼もせずに
権力と呼ばせられてるうどの大木にしがみつく
過去への依存は未来への強制力を持ち
今を飛び越して
搾取と支配と従属の関係で縛り合う
この情という窮屈感を愛として
自律を目指す自由自在性をおそれ
サディズムマゾヒズムに酔いしれる
信心は内在する利己故の不安を隠すために
外力という麻薬を求める

イジメの構造 210326

イジメの構造 210326
 
意地悪な思いは
さもしい視野の狭さが持ち込む利己心
むなしいだけでトゲトゲした関係が
お互いの身も心も蝕む競争心
調和と信頼をなくした損得勘定で
その場限りの縄張りにすがる恐怖心
愛と情を取り違える深情けに
溺れて求め合う恋の我欲と懐疑心

BC1177 エリック・クライン 筑摩書房

B.C.1177 (単行本)

BC1177 エリック・クライン 筑摩書房

所有欲が芽生えて以来の
グローバリズムに注目し
紀元前と現状の社会の類似性を見抜いた
見識を評価したい

強奪に始まる侵略戦争と共に
交易と政略結婚による縄張りで対立を生み出し
漁夫の利による利権を狙うグローバリストの台頭
それにしても知識に頼ることで
調和による相乗効果を見逃している愚かさに
我々は学ぶべきなのだ

ビックリしたのは
弓に関する科学力による進歩だ
紀元前2000年ごろに
異種の素材を張り合わせることで
強力な弓を開発していると言う
合わせて馬による戦車も登場していたとも言う
尽きぬ強欲とそれがもたらす不安恐怖による力は
死に物狂いだと言うことだ

内容は兎も角
日本語の乱れを感じずにはいられない
毎度のことだが
肝心なテニヲハによる機微に疎いし
ガの乱用や主語の重複が悲しい

 

空の具象化  210318

空の具象化  210318
 
相手という鏡のない中心
前後左右上下の無い無限なる点が
己を知る術は孫悟空の分身の術
部分化した現象界を通した実感を
無限に収集し続けること
 
亀をうさぎが追いかけて
追い越す瞬間を夢見る三次元時空間
飽和という真球を
悪夢の体験と咀嚼の冒険を繰り返して
求めて行く自己満足と力みの日々
すべてが似て非なる宇宙の呼吸

階段と踊り場  210317

階段と踊り場  210317
 
熟慮された冒険と
一喜一憂する戦の連鎖で
美を目指して成長していくこの世
 
利己的な愛は溺れた情に絡む
具象的で暗い縄張りの世界
利害による強い結束力を生む深情けと
競争心が生む敵対心に翻弄される
 
利他的な愛はより広い解放を目指し
抽象的で見通しの良い拡散力を持つ
調和と切磋琢磨を求めて
緩やかな集いを楽しむ

主観・客観・距離感  210306

主観・客観・距離感  210306
 
主観性の強いモノは自分に問うものであり
近しい人と議論し
遠くの人ほど距離を置いて伝えるべきものだ
 
客観的な情報ほど距離を省いて
鍛えることで繋がる

日本 210302

日本 210302
 
これをニホンと読まず
ニッポンと小さな肩をそびえ立たせ
胸を張る
場合によっては可愛いとも言えるが
いい年をして何を学んできたのかと
憂鬱にもなる
 
万葉集に読み人知らずとあることに
この極東列島に生きてきた
和人の心を見て嬉しく
ホッと頬の力みが弛む