プラスマイナスゼロ 200114

プラスマイナスゼロ 200114
 
幸福がプラス側に登り続ける右肩上がりの現象だとするならば
限りなく求め続けなければ維持できない
不幸だともいうことだ
しかもその幸せは搾取支配に依存しているのだから
誰かの不幸を踏み台にしなければ成り立たない矛盾を孕んでいる
 
同じように不幸はマイナス側に流れ落ちる状態を示すものならば
不幸と幸福は紙一重の気のあり方次第だとも言える
後悔とか反省のないところに成長も無いのだけれど
反面教師という切り替えができなければ
後悔のみで満たされた人生となり
プラスだろうがマイナスだろうがゼロ以外に
成長を臨めないことになる
 
だとすればゼロを無とみなしてトラウマに持ち込むか
空として相乗効果を愉しむかの
裏表にかけて利他的な冒険に喜びを見て人生をつぎ込み
幸福感を生み出していく山の尾根を歩むことでのみ
過不足のないゼロを目指せることになる
 
外ではなく無限遠の中心に向かって解放し
外を閉じ込める繰り返し
それが部分と全体による相対性時空間であり
トーラスでありビッグバンなのだろう

魂の殺人 Aミラー 新曜社

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昔から言われていることだが

教育という洗脳暴力は余剰生産物の到来

つまり有史以来起こっている解決されない問題である

いやむしろ時代とともに複雑化して見えにくくなているが

その実中身はより深刻化した

搾取し合う愚かさに侵されているようだ

 

押し並べて統一された秩序から暴力を排除し

民衆の一人一人が解放されるためには

お手盛りの押し付けがましい法律を盾にしている警察や

軍隊を操る官僚の支配権を国民や住民の個々によって

放棄しなければならないのだろう

さらにはしつけとか教育という場によって

搾取支配の社会において価値感化された

道徳や倫理観でお互いを押しつぶす暴力を

蔓延させてきたのも依存心が生み出した

不安恐怖から逃げる自縛の墜落である

 

一神教における神の支配を司る「法律」を卒業して

個々の体験が見出す倫理観を持ち寄り

意識による切磋琢磨の環境を作らない限り

解決へ向かうことはないのだろう

人類が抱える今後の課題 200110

人類が抱える今後の課題 200110

 

自ら作り出す管理社会に囚われた身から
個々の人間をどう解放させるかが
今後の課題だ

 

今のところ道具でしかないAIに客観的判断を持たせ
一人で歩けない弱虫な支配者から自立させれば
心を持たないが故に怖いもの無しの

視野を広げ続けるAI自体が
客観性の高い自己成長を選んで
自ら公僕たる役目を率先して担うようになるだろう


私たち人間がしなければならないのは
摩擦会の苦労とその矛盾を踏み台にして

自らの意識を研ぎ澄ますことで
世界を俯瞰して大自然の事実を見出し
信頼という調和を目指すことによる
幸福の作り方を見つけ出すことだ

相互作用 200110

相互作用 200110
 
売り言葉に買い言葉の対立関係か
相手を理解した分配に棲み分けをする共生関係か
 
嘘と秘密で成り立つ競争原理に落ち込み
切り無く不安恐怖に怯えて奪い合い溜め込むか
嘘のない切磋琢磨の信頼関係で飛躍的な成長を愉しむか
 
この世の相対性時空間を無視して
有限の物質界に執着して比較の縦社会に閉じこもるか
無限なる意識界の存在をも理解して物欲を捨て
対等性と自由自在性を目指す冒険と発見の旅に挑むか
 
物質界における知識と知恵に力に甘んじて
主従関係の依存搾取に逃げ込むか
精神世界における高い意識と美を求めて
永遠の体験による気付きに心満たされるか
 
過不足のない集いの関係では過去の経験を手段として
お互いを鏡とする反面教師に学び
飛躍的な成長を遂げるけれど
欲にまみれた対立の関係では過去の利権に魅入られて
余剰生産物を際限なく搾取し溜め込むことで
安心安全を確保する愚かな侵略行為に目がくらむ
 
それが証拠に全員がすべてを失う大地震の後などでは
対等な関係が生まれて
貴重なおむすびを無条件で分け合う愛と調和の関係が蘇る

土俵 200110

土俵 200110
 
縄張りという群れを組織し
集いというそれぞれの暮らしの土俵を
影で操る縄張り社会に飲み込まれるか
ヤクザな紐のつかない出合いの土俵で
その場その場の個人と個人で関係をつくり
次の関係へとつなげていく
自律と信頼を目指す切磋琢磨を愉しむために集うか
 
過去を権利として引きずる依存の関係にとらわれるか
過去の経験を手段として今を選択し未来を模索するか
場という外を意識する比較の世界で搾取支配に走るか
内なる自分の選択を中心に場という外との出合いを育むか
 
与えられた外なる場を優先するか
内なる自分の思いを優先するかで
縄張りに縛られた義理人情の土俵を選ぶか
個が集う自由自在な土俵を選ぶかで生き方が違ってくる
 
時空間の道は池をボートで湖を進むように
その場の舵取りで今現在のみを切り開けるが
Uターンも逆走もありえない
しかし意志さえ持てば執着を切り
今判断するレーンをずらして
行き先を変更することはできる

知ってはいけない2 矢部宏治 講談社

知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた (講談社現代新書)

知ってはいけない2 
矢部宏治 講談社

各章を4コマ漫画を入り口とするアイディアは良いけれど
絵が命の絵がいま一つコナレていないのが残念

三権分立が建前にされて「政治三流・経済一流・官僚超一流」という逆三角形の型にはめられている傀儡政府
民衆が選ぶ唯一の国会の権限が形ばかりで官僚に占拠されていることに始まって責任の所外を隠した競争優先のお手盛り政治が蔓延する中で国民も洗脳教育に飲み込まれてきた

そんな中で進駐軍は日本の戦前につながる象徴天皇を祭り上げた
更に利他という魂を捨て利己のかたまりとなった岸信介
戦犯から掬い上げてCIAと軍部による傀儡政治を成功させた
岸の心情はイイトコドリに徹することであり
ろ過器としての窓口を用意し危ない橋を先頭に立つこと無くロンダリングされたモノのみを受け取れば
利己的な不法性が発覚したとしても腹心のろ過器止まりで
自分に及ばないという逃げ道を常に確保することであった
この使い捨ての罠にはめられたのが藤山愛一郎だった

これ以来真綿のような密約の枷という麻薬に酔わされた国民は
自民党による独裁を未だに支持し
岸の孫が総理大臣の席で傀儡政治をしながら重たい荷でしかない私腹を肥やしているのである

ロビンソンおじさん  今村葦子 講談社

ロビンソンおじさん (わくわくライブラリー)

ロビンソンおじさん 
今村葦子 講談社

今回は孫の朗読で楽しみました

北海道の田舎に住む小学校6年生のとも子の家に
都会からお母さんの弟が会社をやめて現れてた
居候となったそのおじさんと毎日遊んでいたけれど
ひょんな事で
お父さんとおじさんと弟と四人で
家の傍を流れる河の源流を尋ねる冒険をすることになる
河に沿いながらの五泊六日の大冒険の中で
道がなくなるまで自転車を使い
後は道なき山をかき分け渓流の中を歩き野宿をしたり
雨を避ける草葺の掘っ建小屋を作ったりしながら
源流である湿地にたどり着く
河の変化と成長をたどり
おじさんやお母さんの人生に触れることで
二人の小学生は大人に向かって大きく羽ばたき
おじさんも新しい人生へと旅立っていく物語