気力 180824

気力 180824
 
何故か寝苦しい低気圧の夜
ふと気付くと無気力に萎えて
自分を持て余している自分がいる
内臓が居心地悪く
前後すら不覚に悶えている
 
相対するべき相手を選べず
生きる目的が薄らいでいる
喜びとは
生き甲斐なのか遣り甲斐なのか
その相手は自分自身なのか
 
喜びを見失ったこんな夜
権力に依存している弱虫供は
搾取という喜びに向かってセッセと働き
密かにこの状態を蔓延させたいのだろう
と思いながらも
惰性に甘んじている怠惰な自分を見る
 
こんな時にはえてして過去に迷い込み
今だから見える描き変えたい愚かな自分に
取り憑かれているものだ
 

ピダハン ダニエルエヴェレスト みすず書房

ピダハン ダニエルエヴェレスト みすず書房
 
アマゾンの奥深くに住む300人ほどの民族
独特の文化と言語で貫く自身に満ちた人々
彼らの言語の調査と聖書の翻訳を兼ねて
言語学者でありプロテスタントの宣教師でもある著者が
一石二鳥を引っさげて村に住み込んだ体験談
 
それにしてもピダハンは心の広い人々である
「蛇がいるから寝るなよ」と
ユーモアとも忠告とも言えるお休みの挨拶
事実仮眠しかしないしお互いを認めて
赤ん坊すら対等に付き合い
個々の自律を大事にして自由自在に暮らし
よそ者も歓迎するし毛嫌いはしないけれど
距離をわきまえず指図されたりすることを嫌う
 
五感による体験と発見を信頼し
寓話や神話や創世記などには見向きもしないから
遠い過去や未来にも関心がなく
つまり今現在に生き
必要以上の物欲もないから争うことも少ない
所有欲がないということは当然ながら
若干の栽培もするが殆どは狩猟採集である
死は当然のこととして受け入れているし
悲壮感も恐怖感も少ない
よく働きよく遊びよく笑い冗談も大好きで
全てを愉しみとして受け入れる
 
すべてが違うものだと認識しているから
数の概念があまり無く
左右という自分を中心とする方向概念もなく
河の上流と下流という全体感で方向を把握している
目に見えない絶対神は認めないけれど
精霊は動植物と同じように見えるし
話もできるらしく認めていると言う
 
ダニエルはミイラ取りがミイラになって
ついには無神論者となることで離婚もすることになり
学者一本で生きることに成るという最後の章が
私には最高に面白かった

狩猟民族は所有意識が低く自律心が高いとして
最後に残る疑問は
生き甲斐ややり甲斐が有るのか無いのか?
有るとすれば何に対してなのか?
無いとすれば生きる意欲をどこに求めるのか?
 
ダニエル曰く:
「認知とは学習されるもの
私達は世界を2つの観点から見聞きして感じ取る
理論家としての視点と宇宙の住人としての視点と
それも私達の経験と予測に照らし合わせているのであって
あるがままの姿で見て取ることは無いと言っても良い」

心のウソとホント 180822

心のウソとホント 180822
 
競争と調和
裏と表の二面性なしに心は育たないし
あなたなしに私の存在は見えてこないし
下心なしに本音も姿を現さない
よしんば天使であろうと悪魔であろうと
原初の心の中は完璧な五分五分の裏腹で
満たされている
 
従って五分五分が揺らぎ
個と言う暴れ者の半端な存在となる
相対性時空間なる重力場を作り出すには
調和を壊す第三の
かげなる存在を必要とする
壊すのだから当然悪役であるけれど
元に復元しようとする反作用で
天使を目覚めさせる手段なのだと言える
 
本音が心地良いに決まっている筈なのに
五分五分を揺るがすための初動として
第三の存在は目先の下心に
引き寄せる強い力を与えている
これが原動力となって弾み車を動かし
相対して産み続ける永久システムを
出現させ
パラドックスに翻弄される競争原理から
信頼関係へと脱皮し
切磋琢磨による調和を目指す
永遠の旅人を演じているのが
私たち人間なのだろう

洗脳義務教育からの脱皮180820

洗脳義務教育からの脱皮180820
 
明治時代の翻訳である
「平和と自由・平等」と言う
個性を剥ぎ取った受動的な
競争原理による言葉を見直し
相手の存在を尊重し合う能動的な
切磋琢磨によって納得できる
《調和と自在・対等》に
改めるべきだろう
 
何故なら
明治の傀儡政府による洗脳政策で
このニュアンスの違いを利用した
「長い物には巻かれろ」という
決定的な依存心と懐疑的利己心を
庶民は植え付けられてきたからだ
 
依存心と懐疑心と利己心と分離感で
群れる中央集権を返上し
自らの自律を各々が目指しながら
部分が切磋琢磨することによって
全体を創造する前向きな集いに乗って
大自然の本流に戻るべきだろう
 

物々交換 180818

物々交換 180818
 
当事者 にとっての等価で成り立つ
地産地消の中で双方の幸福を
満たす場合のみ成立する物々交換
 
そこに便利な貨幣を持ち込むと
幸福という目的の代わりに
所有と蓄財を目指す
利益を上乗せした搾取を
合法化する本末転倒が起こる
 
更に自然界に存在しない
金利とか為替レイトのごまかしを追加し
嘘や秘密による詐欺行為を可能にする
 
物々交換と利益追求のビジネスは
似て非なるもの
物々交換と言う切磋琢磨による信頼関係は
文化を育み幸福な関係をつくるけれど
利益の追求は文明と言う手段で
競争原理を生み出し
嘘と秘密による不安をタネに
無駄な蓄えと漁夫の利を求めた
使い捨ての奴隷狩りに依存する
底なしの不幸な環境に陥る
 

立場の違いとB I  180818

立場の違いとB I  180818
 
公的な仕事で収入を得る者が実権を持ち
ボランティアで参加する当事者が丸腰にされる
本末転倒した立場の違いや
搾取支配による差別で起こる対立について
無条件のB I がその垣根を低くして
対等性を上げて議論を噛み合わせる役目を担うだろう
 
B I の成長に従って過不足のない再分配が行き渡り
公的役割のすべてが本来そうであるべき
ボランティアに移行すれば
利権目当ての公務員も議員も自然消滅し
対立した中で自由や平等を訴えずとも
対等性も自在性も生まれ
母性性の強い人が遣り甲斐のある愉しい仕事として
役目を引き受けることを可能にする
 
更には警察権力と暴力による法治国家の権威という
奪い合う姿も変わり
前向きに補い合えるしなやかな倫理観によって
人々の信頼関係を取り戻す役目を果たすだろう
 

有限の情と無限の愛 180818

有限の情と無限の愛 180818
 
一成る愛は自らを解放することで
《無》を得る
相対の情は相手を取り込むことで朽ちる
愛も情も虚しく拠り所がない
しかし
愛と情を合わせることで
《空》を理解し満ものと成る
 
一成る理論は構築できても
相対する反面教師なくして
実態として立証することはできない