◎今朝夢で見たBIカードゲーム 171101

◎今朝夢で見たBIカードゲーム 
171101
 
普通トランプカードの裏は幾何学模様になっている
この53枚のカードの裏にベーシックインカム
目的や結果あるいは長所や短所が
カードの一枚に一つづつコメントされている
神経衰弱と逆の形で表を上に出してカードを並べて遊ぶ
めくったカードを読み上げて
皆んなで議論をしていく遊びで
 
勿論普通のトランプとしても使えるけれども
使い込む内に裏を見て表が分る様になってしまう
これも新しい遊び方が生まれる一興かもしれない
 
例えば
◎BIが行き渡ったコミュニティーに不安がありますか?
(BIとは福祉と一味違い無条件で参加者の全てに同額の給付を
政府が責任を持って毎月再分配するお金や地域貨幣のことです)
◎社会生活に合わせて介護を必要とする人には
その分を追加する福祉的なアイディアに対してどう考えますか?
◎BIに反対してきた人々は税金の予算を組み
配分手続きの仕組みを作り認可の既得権を持ってきた人達ですが
BIのマイナス面となる理由としてどんなことが考えられますか?
 
1964年にはジョンソン大統領が提案する形で
BI制度の導入を共和党民主党が結束して宣言し
一万人規模の実験の結果はすこぶる良いものだったが
政治的に不可能ということで有耶無耶になった
 
1968年にはBIの実施を迫る1200名の経済学者連名による
公開書簡を政府に送ったニクソンは控えめなBIを提出し
下院を通過しマスコミを始め大いに湧いたが
上院では翻り二度に渡って廃案になった
理由は離婚率が跳ね上がったというデマによるものだった
 
1974年にミンカムと呼ばれたBIが大規模な社会実験として
カナダのドーフィン村を対象に行われた事がある
しかし4年後の選挙で保守系に入れ替わると同時に
そのデータの分析を含めて中止されてしまった
尻切れトンボのまま葬られてしまった
 
最大の抵抗勢力は税金を握っている官僚である
優越感や既得権と裁量権を失うことへの懸念によるものだろう
 

◎幸福の形 171031

◎幸福の形 171031
 
豊かさとはどんな形をしているのだろう
生産過剰で物があふれ
いつでもどこでも明日に怯えないだけの
お金の宛さえあれば
見えない中身に不安があっても
そこそこ美味しいモノが食べられ
寿命も伸びて寒さも暑さも快適に過ごし
テレビにスマホにゲームにスポーツ
飲む打つ買うの何でもござれのように見えるけれど
 
それでも外に向いた心は満たされず
もっともっとと気ばかり焦り
尽きることのない競い争いに疲れた体は
焦燥感に打ちのめされ
搾取と支配欲が求める依存心ばかりが膨らみ
過去への不信感と明日の不安恐怖で
不幸のどん底へと闇の中に吸い込まれてしまう
 
そこに唯一足らないものは
肝心な信頼で繋がる仲間の集いである
信頼から始まる人生は前を向いて
命掛けで今現在に集中している切磋琢磨であり
全体を視野に入れた美しい真理の発見と
意識の成長を目指す冒険である
 

縄張りから集いへ 171029

縄張りから集いへ 171029
 
嘘と秘密から真実へ
掛け引きから調和へ
勝ち負けから信頼へ
善悪から理解へ
目的から手段へ
知識から意識へ
力から美へ
競争から切磋琢磨へ
スポーツからダンスへ
経済社会から共生環境へ
 
目的であった生き延びるための
衣食住の収穫は
今を選択して集い視野を広げて
無限なる環境を創造するための手段となる
 
目的であった勝ち残るための
掛け引きで奪い合うエネルギーを
私物化して縄張りに溜め込むことから
棲み分けと食物連鎖を手段として
補い合い切磋琢磨して共に
成長を目的として目指す
 
過去の結果でしかない知識の獲得である
搾取支配を得るための依存を
目的として戦ってきたけれど
その知識を手段とすることで意識に育て
自律することで共生感覚を生み出し
閃きという相乗効果を得る
 
隙きを突き合うスポーツやゲームも
相手が成長するためのギリギリのコースを読み取って
ファインプレーを呼び込む遣り取りを愉しむための
技術を磨くことでお互いの幸福感を創造する
 
資本主義や社会主義における生産や研究も
利益追求を目的とする経済の手段にすぎないけれども
民主的な共生環境においては全ての幸福を目指して
今を愉しんで生きるための手段となる
 

幸福感は集うことで発生する 191029

幸福感は集うことで発生する 191029
 
あなたと私が両立を成す程々の関係は
幸福感に満たされその付かず離れずの
刻々と変化する距離感を読み取ることで決まる
 
近すぎて干渉しすぎれば侵略となり
切磋琢磨できない程に隙間が開くと
その調和の取れた関係が成り立たずに
幸福感も薄らぐ
 
こうした振幅を感じ取りながら
それぞれの判断で個と個の出合いによる
集いと別れを繰り返して行く
抽象性の高い冒険と発見の旅が人生なのだろう
 
不幸感はあなたと私が距離感を失い
癒着したり分離することで発生する
それは具象性の高い物欲に走ることで起こる
奪い合うための嘘と秘密によって信頼を失い
対立したり競い争うことで
自ら生み出してしまう一時の喜怒哀楽という
情欲による現象である
 

北斎漫画を読む 有泉豊明 里文出版

北斎漫画を読む 有泉豊明 里文出版

 

風刺的ユーモアもかなりの広い視野による
知識と意識を以っていなければ理解に及ばない粋なシャレである

コレをたのしめた江戸の庶民の民度がどれ程のものであったか

寺子屋の存在を含めて創造するだけでも面白いし
西洋においても一部で高い評価を得てきたことが
殺伐とした現状の世界にいくばくかの期待と希望をもたらしてくれる

 

それにしても文化政治学問いずれをとっても
三百年近くの江戸の時代に学ぶことは多い

 

欲を言えばもっと大きな画面でこれらの絵を見たいものだ

人生の意味の心理学下 アルフレッド・アドラー アルテ出版

人生の意味の心理学下 ルフレッド・アドラー アルテ出版

 

岸見一郎の訳である

この本が内容に惹かれなければ読み続けられないほどに読みにくく

直訳のためもあるのだろうが

主語が2つも3つも重なる文章を「を」や「が」に起き直しながら

咀嚼し読み解く作業に多くのエネルギーを必要とすることの理由を

「訳者あとがき」を読むことで納得するに至った

 

つまりアドラーナチスから逃れてアメリカに移民することで
なれない英語で講演し論文を書きカウンセリングをし
岸見さんも含めて根っからの率直で真面目な研究者であり

文章表現者で無いということなのだろう

 

説明が要領を得ずくどい上にテニヲハもおかしく

共に実践のソクラテスに対する伝達のプラトンという翻訳者を

必要としているのである

その点でも「青年」の登場で一気に火がついた「嫌われる勇気」が

成功したわけを見て取れるだろう

 

分析科学で発展してきた西洋文明において

アドラーが全体観を以って世に問うた

過去のデーターに固執せず

今という現実世界と向き合う心理学者としてのカウンセリングが

目からウロコの実感をもたらせた功績は大きな衝撃だったのだろう

明治以来抽象的な全体観を疎かにして具象的な部分の

ディテールに取り憑かれて西洋文明に溺れてきたニホンにとっても

同じことが言えるのだろう

 

兎も角意味のある素晴らしい内容であることに違いない

主権在民? 171029

主権在民 171029
 
民主主義を唱えるならば
調和の集いとか信頼関係と理解するべきだろう
民主主義は主張するものでなく
自らの選択による実行でなければならない
 
権利や権限を主張してしまえば
その時点で闇を挟んだ暴力的な対立関係を作り
学びのない元の木阿弥に陥る
 
人の上にも下にも人をつくらず
民による民のための政治を求めるならば
過去に依存して未来を搾取するべきでないし
今現在を中心として俯瞰し
過去も未来も視野に入れた深く高く広い意識を
互いに切磋琢磨することで無限の真理を理解し
学んでいくことなのだろう
 
この摩擦に満ちた有限の世が
無限に多様である部分の集合で成り立つ
パラドキシカルな相対性であることをわきまえ
カガミとなる相手の存在によって己を知り
自律を目指し集うことで全体観を養うことを選択するか
はたまた反面教師となる嘘と秘密にまみれた対立関係で
競い争う物質環境に特化する体験を選ぶか
どちらにしても具象的なディテールと抽象的な綜合観の
両輪によって補い合いながら
部分でもあり全体でもある一人一人の存在を磨きだし
死という未知なる冒険に備えて
無限のこの世を紐解いていくことが人生なのだろう
 
有限とは白黒を鮮明にさせた
過去から未来へ向う直線のことであり
無限とは今というバランス点の瞬間に立つ
混沌なる循環のことである