◎武士 170904

◎武士 170904
 
非暴力以外に暴力を解放する手立てはない
もっとも強いものは揺るぎなく嘘のないシナヤカさである
何故ならば信頼関係による調和を目指す意識こそが
死をも恐れず縁を通して球体を創造する唯一の道だから
 
極めた武士は食わねど高楊枝
空気のように誰にも束縛されることなく個と全体の関わりを
心に秘めていられるから裏も表も近くも遠くも理解して
速やかに距離を保って添うことができる故
 
宗教を超えて権力がはべらかす選民意識に対して
差別を解放しお互いの対等性を求めたキングも
塩の専売を解き放つために歩き始めたガンジー
ボブマーリーもジョンレノンもマイケルも
石井紘基も利休も銃弾に倒れたけれど
その人生は不言実行であり言行一致の武士の姿であり
良寛円空もそれに続く者達も
ナウシカも千も非暴力の意識の力で心を開き
限りない物欲に目の眩んだ金貸しが唱える合法という
理不尽な暴力を静かに乗り越えていく
 
願わくば多くの民が彼らの如く意識の成長に目覚め
切磋琢磨することで競争原理を卒業して自律と信頼による
調和の関係を目指して生きる極め付けの武士に続かんことを
 

成長を目的とする人生 170903

成長を目的とする人生 170903
 
まだ未分化の抽象的な全体観を持ったままの
《未熟児》である赤ん坊としてこの世に産まれ
唯一の存在として自己主張することで
まっしぐらに具象的な知識の収穫と
意識の成長を全体感からの本能として自主的に目指す
 
言葉を覚えた一人の人間として分化を強め
互助的な集いの中で子どもとなる《幼年期》には
関係性という抽象的に少し高い
出合いを選択するための視野の問題に直面し
社会的な裏と表と言う知恵を学び始める
 
性に目覚める《青年期》には女性性と男性性に分化した
部分としての個性ある人間に目覚めた自己主張によって
相対性時空間における全体とは何かを考え始める
 
つがいとなって子供をつくり社会性に関心を持つ
《壮年期》には組織の中で大小や強弱の直線的な力と
循環する曲線的な流れの中でパラドキシカルな
矛盾を孕む社会性に揉まれ
過去を起点とする競争原理と
今を中心とする切磋琢磨のハザマで
部分の中に存在する全体に気付き
知識を咀嚼した意識を発見して
より広い冒険の旅に翻弄される
 
子どもを育て終わり生産と消費から解放される《老年期》には
母性性と父性性を目指し個意識と集合意識の関係として
部分と全体を見つめ直し出合うことの縁の関係に気付きながら
肉体としての直線的な部分性の一生を終えて
純粋な精神性による曲線的な全体観の循環へと戻るのだろうか
 

司法に経済犯罪は裁けるか 細野祐二 講談社

司法に経済犯罪は裁けるか 細野祐二 講談社

 

著者は公認会計士であるが

公認会計士VS特捜検察」のベストサラーの他

多くの著書もある

法的に落ちのないためにクドイ部分があるのは仕方ないとして

一般には隠されている権力の理不尽で
あってはならない筈の心無い内容に引き込まれてしまう

 

裏表を使い分ける権力同士は談合して癒着するのが道理
権威と利権の拡大に執着して心をなくしている組織人間が

捏造したストーリーの展開通りに精神的拷問によって追い詰めた自白と

証拠固めの飴と鞭の誘導による調書で司法を抱き込み

巌窟王のような死刑を含む明らかな冤罪を作り上げてしまう過程を
具体的に客観視して書き上げた文章が力強い

 

勿論村上ファンドライブドアーなどの経済犯罪ばかりではなく

刑事事件についての冤罪も世間に多くあり袴田事件を詳細に取り上げている

又何故検察と司法の癒着が起こったのかについても調べ上げた報告がある

 

司法試験に合格できる頭が良い筈の検察官や裁判官も

象牙の塔のみで世間知らずであるが故に事実や人を見る目もなく

意識に育つ間もないママに奉仕の仕事である公務を権力と捉えて

三権談合による不法な実態を鵜呑みにしているということである

法と言う道具を利己的に運用する建前と本音の権力構造を当然としているのが

現状のようである

 

警察を含めて検事側の費用も時間も全て税金で賄われる一方で

無実であろうがなかろうが検察の都合で被告にされたが最後
自前の時間と財力と交友関係を犠牲にして全てを賄わなければならないと言う
理不尽で不平等な関係の中で
暴力的に押し付けられた鉄格子の中で権力と対抗しなければならないのだ
これが自由と平等を謳う国家のあるべき姿だろうか
とんでもない話である

部分と全体 170902

部分と全体 170902
 
部分は全体を含み
全体は部分を包括するが
部分と全体はパラドックスの関係であり
同じではなく
一成る無限には成り得ない
あくまでも相対の有限における関係なのだ
しかしその見えない中心点に
見えてくるのがどうやら
空と言う無限環境ではないのか
それは美とか愛とか慈悲という言葉でも
納得できる調和の瞬間か

ペットと奴隷と家畜 170901

ペットと奴隷と家畜 170901
 
どれも使い捨てのお飼い殺しで囲いものだけれど
ペットは情を癒やすナグサミモノのピエロだし
奴隷は怠け心を癒やすロボットに代わる労働力だし
家畜はペットや奴隷と同じ範疇にありながら
胃袋を癒やす捕食のストックを担ってもいる
それぞれの用途の違いに合わせて割り振られている
 
時にペットは溺愛されてわがまま放題の
依存搾取支配という贅沢な役を与えられることもあるが
それとても対等性も自在性も無視された関係で
操られた上での着せ替え人形でしかない
 
奴隷も与えられた立場として過剰な搾取や虐待を逃れ
一見人権を認めている振りをした関係もあるが
それとて上下関係の差別の中での偽善と慈善にすぎない
 
家畜にしてもペットや奴隷と同じことで
一見友達のように扱われたりもするが
一方的な関係でしかなく
虚栄の飾り物や見せしめの道具や
美味しく太らせた上での食材とされるのがオチである
 
大なり小なり差別の関係は秤に掛けられる物的価値観である
それは嘘と秘密を介した上下関係であって
少なからず縄張りに囲われた道具や手段としての
依存心にまみれた所有物であり
搾取支配の対象でしかない

チャネリングと悟りの違い 170829

チャネリングと悟りの違い 170829

 
神からの啓示はチャネリング
それは神に会ったとかお告げを受けたとか予言とか
憑依された神がかりの口寄せや書き下ろし
 
現象的な表現であるモノの全ては
有限界における何らかの意図を持つ
力によるものを宗教と呼び
それが誰かにとって利益になるか
害を及ぼすかは別の問題
 
それに引き換え自力的で自主的な
判断による冒険によって發見されたモノを
悟りと呼ぶ
他力的な情による依存心を宗教と呼び
自力的な意識による自律を目指すモノを悟りと呼ぶ
 
宗教はチャネリングで得る具象的な内容で
愛情という即物的な幸福感に満たされ
悟りは抽象的な個意識が集合意識とつながる所で得る
出合いの縁起と調和の信頼感に喜びを求める
 

◎行政は控えめの自主的サービス業 170827

◎行政は控えめの自主的サービス業 
170827
 
本来政治がやるべきことは管理業務でなく
集いに参加する全ての人の幸福を模索して
対等性と自在性を確保し合える環境を目指し
その可能性を追求することである
 
過不足のない各自の生産を目指して知らせ
その再分配を対等性に添って
選択できる場を用意することであり
廃棄物を自然の循環に戻すことであり
一人ひとりが求める抽象性の高い自在な選択と
対等な出合いの可能性に努めることであり
切磋琢磨による相乗効果を可能にする場を
創り出すことであり
 
公務とはお互いの依存搾取のない距離感零を目指し
義務と責任を請負うサービスに徹する
じゃまにならないボランティア活動であり
先回りして義務を権利と取り違え
個々の生き様を管理したり誘導したり
調整しようとしてはならない
 
もしも政治が調和を崩し距離を縮めて侵略を始め
心得違いに陥ったら
気付いた者が責め立てずに皆んなが自主的に
気付いて前向きに立て直せる空気を創り出す
義務と責任がある
けして後ろ向きの過去の権利に陥ってしまわないように
相手を鏡としてお互いに自己管理しなければならない