法律と倫理と道徳 170826

法律と倫理と道徳 170826
 
神から与えられた神託を法律と呼び
それを元にした具象的で物理的な範囲における
社会においての人為的な約束事を法とする
 
倫理観も同じ過程を通るが法律に治まらない
抽象的で精神性の高いモノの範疇を含む規範であり
又個人的な意識の確立が低い社会ほど競争原理に縛られ
社会的な道徳と重ねる矛盾の中で理解されるものであり
個人の確立が高くなるに従って成熟した社会の中で
個人個人が自分なりの倫理観を育てていくことになる
 
それに対して道徳は漠然と宗教的に受け継がれてきた
人の道としての社会的文化である
 
人間としての意識が低ければ
誰かが仕切る法律に頼る縄張り社会に依存することで
物理的に自己防衛を成し遂げようとする
それに引き換え
個々が自律へ向かう集いになるほど
対等性と自在性を認め合う切磋琢磨の関係となり
個々の倫理観を持ち寄る調和の環境で
外圧というお為ごかしの侵略による矛盾もなく
身の安全を確保できるようになる
 

内なる治癒力 スティーヴンロック 創元社

内なる治癒力 スティーヴンロック 創元社

 

心と免疫力をめぐる古くて新しい考察

第三の医学革命=行動医学は心と体の調和によって
自己回復する様子を解明する研究

この本は
感情や心の状態が健康と病にどう関わっているかを

科学的に立証しようとする研究報告である

 

かなり論文に近い内容で
腰を据えて取り組まないと読み切れないかもしれない
それだけに読み応えのある記録だと言えるだろう

 

曲がりなりにも
こうした抽象的な研究が学会に受け入れられる時代になったことに
驚きと喜びを感じつつ読ませてもらいました

最後まで古い物的世界にこだわり執着するだろう
抵抗勢力となる政治の世界を切り崩しながら
今後益々この流れを大きくしていくだろうことを実感できます

これを皮切りにあらゆる科学に意識の問題が取り込まれ
無限域に視野を広げて競争原理から卒業し
切磋琢磨の環境を構築して行くことでしょう

 

◎愛ってこそばゆい 170823

◎愛ってこそばゆい 
170823

 
西洋系の言葉だからだろうか
愛を仏教用語で言えば慈悲とか縁
空気感で言えば客観的に好きと言う状態
多様性を受け入れると言う意味
視野の広い無限の全体観を理解すること
 
兎も角利己的な物的感情に絡めることなく
相対的な距離感を把握した調和の状態を
愛というのだと思う
 
愛国心だとか特別視した愛の告白だとか
選民意識などと相手を蔑視することで私利私欲の
条件付けをすると愛の本質を見失うか
愛という言葉を詐欺的行為に歪めた洗脳などに
悪用することになる
 
抽象性の高い言葉ほど騙しの道具に使いやすい
権力とか利権とか自然界にあってはならない筈のことを
知識と知恵を習得した者のみが自作自演して
反面教師というパラドックスを利用し
生命の目的である意識の成長を成し得るのである

◎神との付き合い方 170822

◎神との付き合い方 170822
 
八百万の神々ならば兎も角も
全知全能の唯一神だという
形而上の神から直々に啓示を受けるために
抜け駆けする人間など
あってはならない話だろう
こんな選民意識の矛盾が今の世にまで
延々伝わる未熟な世界から
いつ脱皮できるのだろうか?
 
神を創造しながら
自分の努力と出合いの切磋琢磨で
真理の姿を悟れたという話ならば
是非とも直々にお目に掛かって
五感で納得できればと思うけれども
 
唯一神は常に唯一でなければならないわけで
誰かが触れてしまえば完璧であることを
侵してしまうことに自ら気付かなければ
前向きに依存関係から卒業して
真理を模索することすらできない
後ろ向きの物欲に溺れ
不幸な環境で過ごすことになる
 

殺意と罪悪感 170822

殺意と罪悪感 170822
 
蚊や蝿に対する罪悪感のない殺意
蟻やトンボに対する殺意のない遊び心のイジメ
食材としての殺しに罪悪感は薄い
 
遊びや研究心という自分本意の好奇心によって
侵略する暴力と殺し
更には可愛さ余って弄んでしまう
殺意の曖昧な殺しもある
 
一方で社会的道徳心や洗脳
自ら培う倫理観による罪悪感を伴い
欲望との板挟みとなる殺意やイジメ
恨み辛みなど情と利害による掟や法に絡んだ殺しに
合法という責任転嫁された死刑やリンチや戦争などの
組織的暴力に巻き込まれた対立関係によるものや
自己防衛という不安恐怖にかられた殺しもある
 
こうした多彩な殺しと殺意の中で
心の痛む罪悪感のないものから
トラウマとなるほどの強い不安恐怖と罪の意識を
伴うものまで様々あるけれども
この差はいったい何なのだろうか?
 
姿形が自分に遠いモノほど罪悪感が薄まるし
近くであれば個人的な利己による距離感に支配される
情の通った親しいモノに対しては
嫉妬や溺愛や敵か味方か好きか嫌いかの距離感によって
罪悪感と殺意のあり方が変わる
つまり殺意もそれに対する罪悪感も
情の濃さが成せるものなのかもしれない

◎自然界はじゃんけんシステム 170821

◎自然界はじゃんけんシステム 170821
 
この世は留まることなく変化し続けているので
モノという部分感に囚われた人間にとって
顔を上げ今という全体を見晴らすことが難しい
人生が複雑にコンガラガッタとつこの状態に
思えてしまいがちだけれども
ちょっと背伸びをして自分の環境を俯瞰し
その場その場の全体像をスライスして見ることができるならば
何の矛盾もなく全てが時空を超えて今現在に集中し
じゃんけんシステムのように循環しながら
出合いのすべてが多様に変化を続ける調和の関係にあって
五分五分の冒険を繰り広げる単純そのものだと気付ける筈だ
 

◎一切無条件の環境 170821

◎一切無条件の環境 170821
 
世の中を歪めてしまう何気ない条件付け
過去に対する掛け引きによる約束事が
自由自在である筈の命あるモノ達の未来を
限定する不条理を人工的に侵すことになる
 
暴力の入る空きのない今という次元の瞬間を
取引することは不可能だけれども
過去の権利を引きずり出して
未来を売買したり貸し借りする搾取は
暴力を伴うことで
つまり奪い取ることで無理やり可能にできる
 
この無理やりという不幸を消し去るには
一切無条件の関係に全てを解放する必要があり
そこで始めて今にのみある自由自在で対等な
調和の関係を可能にすることができる
 
こうした過去を所有するという歪を
現状で再分配できる形にしたのが
もしもBIに条件付してしまうと途端に
せっかく創造した摩擦のない次元を元の木阿弥にし
相乗効果の意味を損なうのである