空想家と作業師 170407

空想家と作業師 170407
 
ご利益を目当てにした芸と術による創作活動と
空想を素直に形で現す創作は
社会的忖度を持ち込んだ小説と
ロマンあふれる夢物語の違い
イラストやポスターと
衝動的に湧き出すひらめきを描き出したモノとの違い
目先の具体的な利を目指した研究活動と
吸い込まれるように求める観察や推理の違い
結果を天秤に掛けるプロと
プロセスを堪能するアマとの違い
人為的な安全牌で勝負する請負仕事と
自然界の五分五分に掛ける冒険家の違い
 
これらそれぞれの両面をハモル環境こそが
生きるという生命活動をまっとうする状態なのだ
 

だれかののぞむもの 岡田淳 理論社

だれかののぞむもの 岡田淳 理論社

こそあどの森の物種7

 

フーと言うなの仮想動物の物語

成り済ましによって
出合った相手の思いを叶えたいという
過剰な母性性を持った動物らしい

 

このフーと呼ばれている動物は
過剰さによって自分にも相手にも
依存心をもたらしてしまうという

問題を抱えている

そんな生き物が森に現れて

人々の心を掻き回し
フー自体も自分が何者か見失い

だけかの思いにスガリながら

相手を翻弄しているのだけれども
最後はフーに自分を取り戻させて

一件落着という奇想天外な物語

茶道と中国文化 関根宗中 淡交社

茶道と中国文化 関根宗中 淡交社

 

中国におけるお茶を語るのかと手にとって見たが

まるで見当違いでした

知識によるウンチクのオンパレードで

創造する茶の心などどこ吹く風でお呼びでない

 

茶道は総合芸術で

西洋的な芸術の概念を超えた

東洋的な芸の意味を併せ持っていると言う

さて超えているというと偉そうであるけれど

違うだけではないのだろうか

 

国家天下の人材養成

そのためには

水をまき掃き清め人を呼ぶに応じて問いに答える

礼節を心がけ音楽弓術馬術書法算法を教え込む

ここでは学ぶと洗脳を区別できていないように思える

 

稽古だけで創造する自分の姿勢などお構い無しで

綜合芸術なのだろうか

 

ここでは利休の苦心や夢や意識の展開など
露程にも理解していないようにみえる
儒教に呑み込まれた依存による国家主義
利休を阻んでいるようである

本音と本心の間 170406

本音と本心の間 170406
 
所有と解放
物欲と満足
部分と全体
過去と未来
結果と過程
滞留と流れ
有限と無限
具象と抽象
知識と意識
 
先の見えない目先の小さな欲と
広くを俯瞰して咀嚼し
相手を視野に入れた大きな欲は
奪い合う競争原理に走るか
補い合う切磋琢磨で共に輝くか
相手を陥れると同時に
墓穴を掘って自滅へ向かうのか
そこには大きな分かれ道がある

相手あっての物種 170406

相手あっての物種 170406
 
チグハグとなる選択はあるけれど
正しい答えなんてこの世にない
すべてはお互いの関係で動く
 
盗みが救いとなることもあるし
親切が仇となることもある
関係者すべての納得があれば良し
自業自得もいずれ反面教師ともなる
 
小さな怪我が大きな怪我を
防いでいるかもしれないし
小さな棚ボタが大きな不幸の
原因になっているかもしれない
 
全ては相手に選ばれたり自分が選ぶ
相手との関係で理不尽なことも起こるし
相乗効果も生まれるかもしれない
 
広く見晴らす中での集中力が
素直で真当な関係を開く
自分の本音も相手の本心も大切にできるしなやかさが
今の流れに乗り無理のない流れる方向を決める
 

はじまりの樹の神話 岡田淳 理論社

はじまりの樹の神話 岡田淳 理論社

こそあどの森の物語6

 

壮大なロマンあふれる創世記から現代への物語

縄文のような自然の中の一員として暮らす
純朴な狩猟採集時代から

知識という悪魔の所有意識と
天使の補い合う解放意識との両面を相対させることで

物質と精神・有限と無限・部分と全体などの

相対関係を通して
自分の心と頭脳を磨き出す暮しへと成長していく

 

満ことのない所有欲は競争原理を思い込み
永久の真理を求める解放欲は摩擦の体験を糧とする

切磋琢磨によって集合意識とつながる成長へと飛躍し

相乗効果を生み出す

 

お互いに

殺すことと生きること

奪い合うことと補い合うこと
疑い合うことと信頼し合うこと

この両面を理解することで
出合いを選択し続けろ冒険と発見の旅をしていく

後ろを振り返れば不安恐怖にまみれ

その体験も逆手に取って学びへと咀嚼し

視野を広げることで部分の具体的な情と
全体観の抽象的な愛を兼ね備えた調和へと
成長していく後ろ姿をこの物語に見て
読者となる子供たちは日々出合う判断の土台を
身に着けていけるだろう

勿論大人にとっても
人生という永遠の成長の旅に役立つ物語である

 

ミュージカルスパイス 岡田淳 理論社

ミュージカルスパイス 岡田淳 理論社

こそあどの森の物語5

 

めったの実を付けないカタカズラ

一ヶ月しか効力のないミュージカルスパイス効果
だからこそ出合えれば素晴らしいお祭りになる

 

この実はコーヒのように香りで

食べた人も飲んだ人も音楽と光りに包まれ

思いを形にして歌いだし踊りだし語り出す
素敵なドーパミンを促すのだ

 

こんな経験をすれば

どんなに歪んでしまって不安にまみれた人の心も

解放されて前を向きながら歩むことができるだろう

 

こんな実にワタシハナリタイ