空想家と作業師 170407
茶道と中国文化 関根宗中 淡交社
茶道と中国文化 関根宗中 淡交社
中国におけるお茶を語るのかと手にとって見たが
まるで見当違いでした
知識によるウンチクのオンパレードで
創造する茶の心などどこ吹く風でお呼びでない
茶道は総合芸術で
西洋的な芸術の概念を超えた
東洋的な芸の意味を併せ持っていると言う
さて超えているというと偉そうであるけれど
違うだけではないのだろうか
国家天下の人材養成
そのためには
水をまき掃き清め人を呼ぶに応じて問いに答える
礼節を心がけ音楽弓術馬術書法算法を教え込む
ここでは学ぶと洗脳を区別できていないように思える
稽古だけで創造する自分の姿勢などお構い無しで
綜合芸術なのだろうか
ここでは利休の苦心や夢や意識の展開など
露程にも理解していないようにみえる
儒教に呑み込まれた依存による国家主義が
利休を阻んでいるようである
本音と本心の間 170406
相手あっての物種 170406
はじまりの樹の神話 岡田淳 理論社
こそあどの森の物語6
壮大なロマンあふれる創世記から現代への物語
縄文のような自然の中の一員として暮らす
純朴な狩猟採集時代から
知識という悪魔の所有意識と
天使の補い合う解放意識との両面を相対させることで
物質と精神・有限と無限・部分と全体などの
相対関係を通して
自分の心と頭脳を磨き出す暮しへと成長していく
満ことのない所有欲は競争原理を思い込み
永久の真理を求める解放欲は摩擦の体験を糧とする
切磋琢磨によって集合意識とつながる成長へと飛躍し
相乗効果を生み出す
お互いに
殺すことと生きること
奪い合うことと補い合うこと
疑い合うことと信頼し合うこと
この両面を理解することで
出合いを選択し続けろ冒険と発見の旅をしていく
後ろを振り返れば不安恐怖にまみれ
その体験も逆手に取って学びへと咀嚼し
視野を広げることで部分の具体的な情と
全体観の抽象的な愛を兼ね備えた調和へと
成長していく後ろ姿をこの物語に見て
読者となる子供たちは日々出合う判断の土台を
身に着けていけるだろう
勿論大人にとっても
人生という永遠の成長の旅に役立つ物語である